運動会の組体操で事故が多発するのは何故？

運動会の花型種目と言えば組体操ですが、最近この組体操が問題になっているのはご存知でしょうか？

運動会のシーズンになると組体操による事故が報道されていますよね？「組体操を運動会からなくせばいい」とかそういう話をよく耳にします。

調べたところ1980年代に組体操の事故による死亡例がありますが、それ以降は死亡した人はいないようですが、骨折するという事故は毎年のように起こっているのが事実です。

では何故組体操による事故が毎年起こるのか？組体操は運動会の種目からなくすべきなのか考えてみました。

組体操の事故の原因の多くはピラミッドです。私の小学生時代にピラミッドはやりましたが、その時は4段でした。

しかし最近のピラミッドってそういうレベルではないです。10段ピラミッドとかを中高生が運動会の種目でやります。

出典：http://www.newsch.info/archives/44352424.html

とんでもないレベルのピラミッドだとは思います。しかしこういうレベルのピラミッドには事故はつきものです。死者が出てもおかしくないと思います。

10段ピラミッドとか正直行きすぎています。勿論難しい事に挑戦をしてそれをみんなで頑張って達成するというのはとても素晴らしいことだとは思います。

団結して難事に向かい合うのは教育には必要だと思うのですが、コレはちょっとやり過ぎかな？と思ってしまいますね。

10段ともなると高さは7メートルにもなります。7メートルから崩れ落ちたら・・・というのはありますが、大抵は変な形で下敷きになって怪我をするケースのほうが多いので、一番上の人は意外と無事だったりします。

運動会で組体操でこのレベルのピラミッドができたらそれはもう盛り上がりますが、流石に安全面を考慮して先生方もしっかり指導するべきだと思います。

『組体操を運動会からなくせ！』という話が最近チラホラ出ていますよね？私の考えだと間違っていると思います。

何故『組体操をなくせ』という話になるかというと危険だからというのが一番の理由ですよね？私も行き過ぎたレベルのピラミッドとかは論外だと思います。せいぜい5段ぐらいでいいのではないでしょうか？

まあ、5段レベルだと小学生がやる程度の種目になってしまいますが、その程度ならきちんと先生が目を見張っていれば大丈夫なレベルだと私は思います。

それでも「危ないからやめさせろ！」っていう人はいますよね？心配なところはわかるのですが、それを言ったら体育の授業をやめさせろにまで発展するのではないでしょうか？

組体操は30年ぐらいで報告された死亡者は2名ですが、プールの授業とかはどうでしょうか？10年で報告された件が23名も亡くなっているのです。

「じゃあ水泳の授業はやめろ！」みたいな話にはならないでもっと目を光らせようみたいな話で収まっているんですよね。

事故があったら危険だからやめさせろ！みたいな風潮が最近ありますが、それを言ったらキリがないと私は思います。

道を歩いていて車がいきなり歩道に突っ込んできて死亡した事故とかありますが、そういうのを聞いて、「道を歩いていると危険だから家にいろ！」っていうのはおかしな話です。

先生方がしっかり目を見張って事故を気をつける。行き過ぎたレベルの組体操はしないようにするだけで組体操の事故はある程度防げると思います。

それ以上は周りがとやかくいって、運動会の種目からなくせ！と言われたらもう運動会自体しなくていいのではないでしょうか？変に運動すると事故の元になると言われればそうですから。

・運動会の組体操で起こる事故の原因の殆どはピラミッド
・高すぎるピラミッドは事故の元だからやめるべき
・5段ぐらいのピラミッドなら私は運動会でやってもいいと思う
・事故が起こったら「危険だから止めろ！」の風潮はナンセンス
・大事なのは教師の危機管理