桜餅に巻いてある葉っぱって何かご存知ですか?
シソではなかったの?
とお思いのあなた。実は違うのです!あれは正真正銘、桜の葉です。名称通りなのです。
でもでも、近所にある桜の木を見ていると、あの葉っぱが食べられるなんて…不思議に思われるかもしれませんし、あの見た目で、しかも口にする食べ物なのだから、シソに決まってる!と勘違いされても仕方ありませんよね。
そこで、なぜ勘違いが起こるのか?桜の葉だと言うなら、どんな種類の桜の葉が使われているのか?
更に突っ込んで、「桜餅」という名称が付けられた由来を紐解きつつ、桜の葉が使われるようになった理由についてお話ししたいと思います。
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桜餅についている葉っぱはシソだと思っている人は多い!
意外に勘違いをされている方が多いですよね。確かに桜の葉って、形もパッと見もシソの葉によく似ています。
他にも理由がありますよ。桜餅を作る際に、生の桜の葉を用いているわけではなく、塩漬けにしたものを使用しているのですが。
その際に、色味をきれいにするために、赤ジソの絞り汁を使うこともあるのです。ですから、巻かれている桜の葉から、シソの香りがする場合があり、勘違いさせてしまうのです。
また、「めはり寿司」というのをご存知ですか?
これもまた、シソで巻いているわけではなく、実際は、刻んだシソが混ぜ込まれたご飯を、高菜の葉で巻いたものですが。これと桜餅を混同して、勘違いしている方もいます。
実はシソの葉ではない!桜の葉っぱって本当?
後々、「桜餅」という名称の由来は詳しくご紹介しますが。この名称通り、桜の葉が使われています。
ただし、一番日本で身近な桜の品種である「ソメイヨシノ」ではなく、「オオシマザクラ」という品種の葉が使われているのです。
なぜなら、ソメイヨシノよりも香りが強く、葉が柔らかく、産毛が少ないため、製菓用に向いているからです。
一大産地は、静岡県松崎町で、約7割、おおよそ4億枚相当が栽培・加工されています。温暖な気候と、風が比較的少ないことから、きれいで傷のない葉が育つためです。
この数字から、日本の桜餅の消費量って想像以上に多いことも分かりますよね。
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そもそもなんで桜餅って葉っぱで巻いているの?
ピンク色のお餅だけでも、充分に桜のイメージと連想させてくれるし、葉っぱを巻く必要ってあるの?
という疑問がわく気持ちも分かります。それにも、ちゃんと理由があるのです!
では、具体的に
② 桜の香りを楽しむため。(桜の葉は、塩漬けにすることにより、香り成分である「クマリン」が出てきます。この成分には、抗菌作用もありますよ。)
③ 桜餅の乾燥を防ぐため。
④ 桜餅を持ったときに、手が汚れるのを防ぐため。
⑤ ベトベトしたお餅にホコリが付くのを防ぐため。
といった、見た目よりも、味や香りのためであり、更に乾燥やホコリから守り、食べやすさを追求するためだったのですね。
でも実は、桜餅の由来を知ると、真の理由が見えてきますよ。
桜餅の由来とは?
「桜餅」は、春の季語であり、春定番の和菓子でもあります。
その由来は江戸時代まで遡り、東京・向島にある長命寺の門番だった、山本新六が考案したと言われいます。
毎日出る桜の葉の掃除に困り、何かこの葉を活用できないと考えたそうです。
そこで、桜の葉を塩漬けにして、餅に巻いて売り出してみたところ、大当たり!今でも、「山本や」という和菓子屋さんが現存しています。
お餅の色は、販売当初から変わらず、ピンク色ではなく、白だそうです。
桜餅の名称の由来は、お餅のピンク色からきているわけではなく、桜の葉を巻いていることからだったのです。
これが、桜餅に桜の葉を巻かれている真の理由です!
まとめ
桜餅に巻かれている葉が、シソではなく、その名の通り桜の葉であることが、お分かりいただけたかと思います。
実は、大量に出る桜の葉の処分に困って、偶然作られた和菓子だったのですね。でも、実際には香りや味に深みを出し、抗菌作用があり、乾燥や汚れからも防いでくれる等、利便性も兼ね備えています。
何となく、この葉っぱを邪魔だなあ…何の意味があるのだろう?と思っていた方も、これからは桜餅の葉っぱに対しての見方が変わるかもしれませんね。
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