ハロウィンと言えば真っ先に思いつくのはかぼちゃだと思います。
ですが、こういう質問をしたら答えられる人は意外と少ないと思います。
「何でハロウィンはかぼちゃなの?」
コレを自分の子供に質問されたら私は答えられないでしょう。
子供の純粋な質問って大人の痛いところをついてくることが多いので私は調べました。
今回はハロウィンとかぼちゃの関連性について詳しく記事にしたいと思います。
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ハロウィンでかぼちゃを使われるようになった由来は2つある
1つは『ジャック・オ・ランタンの逸話』。もう1つは『ヨーロッパのケルト人の習慣』
ジャック・オ・ランタンの逸話とは?
むかしむかしヨーロッパの小さな国のアイルランドにジャックという青年がいました。彼はお酒が大好きでケチで乱暴者と周りからは悪評が目立つ青年でした。
そんなジャックに悲劇が訪れます。
この国ではハロウィンの夜はこの世とあの世の境目がなくなりその時を狙って悪魔やお化けが人間に悪いことをしようとする日と言われていました。
そんなハロウィンの夜でもジャックは普段通りに酒場で飲んでいた所、地獄からやってきた悪魔に出会います。
「お前の魂俺が奪ってやる」
悪魔はジャックに囁きかけます。しかしジャックも魂をとられるのは嫌なので悪魔を騙そうとします。
「わかった。魂を差し出そう。その前にこの世で飲む最後のお酒として一杯ご馳走して欲しい」
悪魔はそれを了承します。しかし悪魔はお金を持っていません。仕方がなく自分の姿をお金に変えてそれでお酒を買おうとします。
そのチャンスを伺っていたジャック。お金に化けた悪魔を素早く自分の財布に入れてチャックを締めてしまいます。
閉じ込められた悪魔は自力で脱出を試みますが、出ることができません。悪魔は「出してくれ!助けてくれ!」とジャックに許しを請います。
そんな悪魔に対してジャックは
「出して欲しかったら10年間は俺から魂を取らないことを約束しろ!」
と悪魔と契約をして悪魔を財布から出してあげました。
それから10年後、悪魔はジャックにリベンジをしにハロウィンの夜に再び現れます。勿論ジャックはただただ悪魔に魂を取られたくないので一計を案じます。
「魂をあげるから今生の別れにその木になっているりんごを一つ採ってきて欲しい」
悪魔はそんなジャックに情けをかけ、りんごの木に登ってりんごを採ります。ジャックは悪魔がりんごを採りに行っているスキにりんごの木に十字架を刻みました。
悪魔は十字架が大の苦手で、木から降りることができません。
「降ろしてくれ!頼むから助けてくれ!」
と助けを乞う悪魔、ジャックは再度悪魔に取引をもちかけます。
「許して欲しかったら、自分の魂を二度と悪魔が取れないように約束をしろ!」
その結果二度と悪魔はジャックの魂を取ることが出来なくなりました。
しかし悪魔に魂をとられなくてもやがてジャックに寿命がきます。ジャックは日頃の行いが悪いために天国に行くことができませんでした。
仕方がなく地獄に行こうとしたジャック。しかし悪魔との契約が生きていて地獄の門番である悪魔はジャックの魂を取ることができません。
「どうしたらいいのだ?」
そんなジャックに悪魔は「来た道を引き返せ」と言います。しかし来た道は真っ暗でとても歩きづらいです。
「明かりをくれないか?暗くてどこへ行けばいいかわからない!」
そんなジャックの言葉に悪魔は地獄の業火で焼かれた石炭をプレゼントしました。しかし業火で焼かれた石炭なので熱くてもてません。
ジャックは道端に生えていたかぶをくり抜いてその中に業火で焼かれた石炭を入れて提灯代わりにしてさまよい続けました。
コレがジャック・オ・ランタンの逸話ですね。
頭の切れるジャックですが、自分が悪魔とした取引がきっかけでさまよい続ける羽目になってしまったというお話でした。
ジャックのさまよう姿がかぼちゃのお化けの起源だと言われています。
ヨーロッパの収穫祭でかぶを使われていたことが起源
ケルト人にとって10月31日は特別な日です。
その年に無事に作物が育ったという感謝の意をしめして収穫祭を盛大に祭りました。その際にかぶを供物として用意していたとされています。
もう一つは10月31日は日本で言う大晦日という位置づけです。ケルト人は11月1日が新しい年の始まりとしていたので、その前日である10月31日は先祖の霊や、悪霊がさまよう日として恐れられていました。
悪霊などを追い払うために大きなかぶに怖い顔のような切り抜きをして目立つように灯を灯して魔除けとして用いられていました。
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ハロウィンはかぼちゃというのは嘘で本当はかぶ?
2つの話に共通することは、かぼちゃではなくてかぶにまつわる話なのです。
実はハロウィンの起源とされているヨーロッパではハロウィンと関係性が深い野菜と言えばかぶでした。
しかしハロウィンが爆発的に広まったきっかけはアメリカです。アメリカではかぶは馴染みのある野菜ではなく、かぼちゃで代用をしたそうです。
そして、アメリカでハロウィンは盛り上がって気がついたら世界中が「ハロウィン=かぼちゃ」という認識が浸透したというわけです。ジャックの話も収穫祭の話もすべてかぶではなくかぼちゃとして広まってしまいました。
ちなみに現在でもスコットランドではハロウィンの野菜にカブを使っているそうです。
まとめ
子供に「何でハロウィンはかぼちゃが関係してくるの?」と聞かれたらジャック・オ・ランタンの話をしてあげると理解してくれると思います。
かぼちゃじゃなくて、実はかぶだったという話は豆知識程度にとどめておいて、子供につたえるのはかぼちゃに変換して伝えたほうが話がごちゃごちゃしないと思います。
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