「新春の候ってどう使えばいいのだろうか?」
時候の挨拶はあまり手紙を書き慣れていない人だとどうやって使えばいいのか少し悩みますよね?「使う時期はいつ?」「そもそもどういう意味なの?」「文例を知りたい」などという疑問があると思います。
時候の挨拶の使い方に関して一番難しいところは「使う時期」だと思います。読み手も意味などは深く考えませんが、季節外れの時候の挨拶を使っている手紙を目にすると「アレ?」って思ってしまいます。
あまり読み手に不審がられるような手紙は誰も書きたくはありませんよね?せっかく内容がいい手紙だったとして時候の挨拶の使い方を間違えてしまって台無しに・・・
そんなことがないように今回は新春の候の使い方についてまとめてみました。
1月(上旬・中旬・下旬)に使える時候の挨拶まとめSponsored Link
新春の候とは
読み方は
新春の候は「しんしゅんのこう」と読みます。
新春という言葉自体はお正月にテレビをつけたりするとよく聞かれる言葉だと思いますし、難しい読み方ではないのでそれほど読み方で間違える人は少ないと思います。
候に関しては時候の挨拶を使い慣れていない人が丁寧に読もうとして間違ってそうろうと読んでしまう人がたまにいます。
少し恥ずかしいのでそのようなミスがないように気をつけましょう。
意味は
新春の候は「年があけました」「新しい年が始まりました」「お正月になりました」などの意味になります。
新春という意味が正月という意味です。そして候は○○の季節になりましたという意味を持っています。
しかし「正月の季節になりました」というのは文章的に少し違和感があるので少しニュアンスを変えて「お正月になりました」などとアレンジした方が良いと思います。
使う時期は
新春の候は元旦~1月中旬まで使うのが適している時候の挨拶です。
お正月の期間に使うのが正しい言葉なのですが、「お正月っていつまで?」という問題が発生してしまうんですよね。この時候の挨拶を使う時は・・・。
人によっては1月7日までと思う人もいますし、成人の日までと思う人もいます。また1月15日までだと思っている人もいるんですよね。
私も成人の日が固定日だった時は1月15日までが正月ということで新春の候は1月15日まで使うべき言葉と認識していました。
しかし、成人の日が変動日になってしまったため、小正月という言葉も1月15日なのか、1月第2月曜日なのか曖昧になってしまいました。
この辺の判断は使う人が決めればいいと思うので、どちらも正しいと思います。私は念のため、1月第2月曜日の成人の日まで使うようにしていて、過ぎてしまったら他の時候の挨拶を使います。
「小寒の候(1/5-1/19)」「厳寒の候(12/21-2/3)」あたりの言葉を使うと季節感もありますし、とても冬らしい時候の挨拶なのでよく使います。
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新春の候を使った簡単な文例
手紙の書き出しの基本は知っていますか?「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」となっています。
その基本に合わせて文章を組み立てていけば間違った手紙の書き出しにはならないので簡単だと思います。
- 拝啓 新春の候、○○様におかれましてはますますのご活躍のことと拝察いたしております
- 拝呈 新春の候 皆様におかれましてはその後おかわりなくお暮らしのことと存じます
- 謹啓 新春の候 貴社にはなお一層のご発展のことと大慶至極に存じます
手紙の書き出しと言えば「拝啓」が最も多く使われる頭語となっています。しかし「謹啓・謹呈」も目上の人や少し身分が高い人へ送る手紙の頭語として使えます。うまく使い分けてみましょう。
安否を気遣う言葉に関してですが、相手の状況をしっかりと意識した言葉を選びましょう。調子を崩している相手に「元気で何よりです」のような意味を持った言葉を使わないようにしましょう。
また会社などを相手に送る場合も業績が芳しくない相手に「ご発展」「ご活躍」などの業績がとても良くなっているようなニュアンスの言葉は避けましょう。嫌味に聞こえてしまいます。
まとめ
- 新春の候は「しんしゅんのこう」と読みます
- 「お正月になりました」「新しい年が明けました」などの意味になります
- 使う時期は元旦から1月中旬までになります
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