夏をイメージさせる花としてぱっと思いつくのは「向日葵(ひまわり)」です。
太陽に向かって咲く鮮やかな黄色い花を見るだけで、「夏だ!暑い夏真っ盛りだ!」という気持ちになりますね。今回はそんな夏の花「ひまわり」についてまとめてみました。
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ひまわりの名前の由来
ひまわりは太陽の移動に合わせて花の向きが回るということから名付けられました。漢字では「向日葵」と書きますから、日の方を向くということが名前からも想像できますね。
では、葵という字が使われているのはなぜでしょう。「アオイ科の花だからでしょ?」という声が聞こえてきそうですが、実はひまわりはキク科の花なんです。
それなのに葵という字が使われている理由としては、アオイ科の植物の葉とひまわりの葉の形が似ているからという説や、アオイ科の花もひまわりと同じく日の方を向いて咲く性質があるからという説などがあります。
ひまわりの咲く向き【つぼみの時期】
先ほども述べたようにひまわりは太陽の移動に合わせて花の向きが回るといった向日性を持つ植物であるため、太陽の移動に合わせて回るということは、朝は東向きで夕方頃には西向きになっているということです。
日光を浴びたくて必死に太陽を追いかけているようにも思え、健気さを感じさせるような特性ですね。
しかし、この動きはひまわりが咲き続けている間ならずっと見られるというわけではありません。
生長に伴って見られるものであり、若いつぼみの時期にしか見ることができない動きなんだそうです。
子供の時期にはよく動くなんて、人間と同じようでちょっとおもしろいですね。
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ひまわりの咲く向き【成熟期】
若い時期に太陽を追いかけているひまわりですが、成熟期を迎えてつぼみが大きくなってくるとその動きが見られなくなってきます。
しかし、夜の間に東向きに戻ろうとする特性はまだ残っているということで、最終的に東向きのひまわりが多いんだそうです。
この点の理由に関しては諸説あるようで、温度調節や受粉に適した状態を作るためとも言われています。
また、日光を遮るものがあるかによってもひまわりの向きに違いが出てくるため、必ずしも東向きで落ち着くとは言い切れないようです。
西向きに植え替えるとどうなるの?
では、東向きに咲くひまわりを西向きに植え替えてみるとどうなるのでしょうか。もちろん動くことはなさそうですね。
なぜかというと、つぼみの時期を過ぎたひまわりはもう生長を止めているからです。もし道に迷ってひまわりから方角を知ろうとするようなことがあれば、若いひまわりを探してみるといいかもしれませんね。
まとめ
若いうちは太陽を求めて動きながらぐんぐん育ち、大人になるとその動きを落ち着かせて一方向を見つめ続けるひまわり。
がむしゃらでひたむきなその様子を見ながら、わたし達人間も最後にはここぞという方向性を見つけていけるといいですね。なんだかひまわりが他人のように思えなくなりました。
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