日本語って難しい表現がたくさんあります。今回紹介するのは「花冷え」という言葉にスポットを当ててみたいと思います。どういう意味か単語から察するに花が冷えるという意味ですが、本来どういう意味でしょうかね?
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「花冷え」とは4月ぐらいの時期に寒さがぶり返して来た時に使われる
4月と言えばたくさんの花が咲く季節ですよね?サクラとか4月に満開になるので容易に思い浮かべることが出来ると思います。でもせっかく満開になったのに、急に寒くなって雨が降ったりする時ってありますよね?そういう時に「花冷え」という言葉が使われるようです。
日本語は表現が多様で面白い
日本語って結構風情がある使い回しができるので私は日本人として誇りを感じることも多いのですが、この花冷えというのもそういう日本語の美しさが如実に出た単語だと思います。「4月なのに今日は寒いね」という言葉だと味気ないですが「今日は花冷えだね」という言葉を使うとちょっと格好いいなと思ってしまいます。
たださすがに日常会話で使うと「何だこいつ?ちょっと意識高い系の人?」と思われてしまいそうですが、手紙とかそういう時に使う最初の言葉としては使いやすい言葉だと思いますね。
「花冷えの季節ですがいかがお過ごしですか?」
手紙で最初に使う文章としては使いやすい言葉だと思いました。
ちなみに3月や5月に寒い日をどういう風に表現するの?
3月だったら「寒の戻り」または「余寒」と表現することが一般的ですね。5月だったら「若葉寒む(わかばさむ)」と表現することが正しいようです。
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「花冷え」はもう一つ使い方があって日本酒の温度を示すこともある
日本酒って、「冷や」とか「燗」とかありますよね?冷たいまま飲むか温かくして飲むかそういう時に使われる言葉です。しかし「冷や」や「燗」にもどのくらい冷やせばいいか明確ではないのでそれを事細かに示す言葉があるのはご存知でしょうか?花冷えという言葉も冷やの種類で使われて10度ぐらいという意味があるのです。
「冷や」
みぞれ→0℃
雪冷え→5℃
花冷え→10℃
涼冷え→15℃
「燗」
日向燗→30℃
人肌燗→35℃
ぬる燗→40℃
上燗→45℃
熱燗→50℃
飛び切り燗→55℃以上
「花冷え」という言葉のまとめ
・3月は「寒の戻り」「余寒」5月は「若葉寒む」という
・お酒の温度の用語で10度ぐらいのことを花冷えという
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