春の訪れを感じさせてくれるものは数多くあります。
澄み渡る青空。小鳥たちの囀り。そして一面を黄色に染める菜の花。
春になると黄色の美しい花びらを咲かせる菜の花は多くの方の足を止めてしまう程、煌びやかな色合いとなっています。
そんな菜の花は見るだけでなく、食べる事だって出来ちゃうのです。炒めて良し茹でて良しとほろ苦さを感じる植物ですが、これが貼るの味覚とも言えます。
そんな菜の花は実は放射能除去にも効果的な植物となっているのです。そんな「菜の花で放射能除去!それってどういうことなの?」についてご紹介します。
Sponsored Link
チェルノブイリで菜の花を使った放射能除去の実験が行われている!
まず世界各地で放射能漏れや放射能事故が発生していますが、多くの方の記憶に残っているのが現在のウクライナで1986年に発生した「チェルノブイリ原発事故」かと思われます。
チェルノブイリ原子力発電所で発生した原発事故は国際原子力事象評価尺度 において最悪のレベル7に設定された世界最大の原発事故とも言われています。
これによって大気汚染や植物への被害、さらには人体被害と現在においても多くの方が後遺症の悩みを抱えています。
そんな世界最大の原発事故が発生したチェルノブイリでは放射能除去の実験として菜の花が使用されているのです。
それは菜の花には放射能を吸収する性質がある事でこの実験が行われたのです。
Sponsored Link
菜の花で放射能除去!どのぐらい効果があると言われているの?
菜の花には放射能の成分となっている「セシウム」を吸収する働きがあります。
つまり放射濃汚染となっている土壌に菜の花を植える事で土壌中のセシウムが菜の花の種子である菜種に吸収されていくのです。
これは菜の花が土壌中に含まれている肥料成分である「カリウム」と誤認でセシウムを吸収する事から土壌中の放射能を菜の花が蓄積している事となるのです。
その為、チェルノブイリ原発事故がキッカケとなり「菜の花プロジェクト」という活動が行われているのです。
日本においても東日本大震災で発生した福島原発の放射能漏れ事故。
この事故においても菜の花プロジェクトは実行されており、土壌中の放射能除去に大きな役割を果たしているのです。
放射能の土壌で作られた菜の花・・・なんか健康の害がありそう
チェルノブイリだけでなく日本においても菜の花を使用した放射能除去は大きな効果が期待されています。
しかし多くの方が疑問を抱かれるのは「放射能を吸収した菜の花はどうするのだろう?」かと思われます。
そのまま処分するれば再び土壌汚染になりますし、焼却処分しても大気汚染となってしまいます。
しかしこの放射能を吸収した菜の花は意外な活躍をしているのです。
それはバイオマス燃料やバイオディーゼル油に変換されるのです。
バイオマス燃料やバイオディーゼル油に変換される過程で放射性物質が濃縮されていき、実用される頃には人体被害や土壌汚染、大気汚染に繋がらないエネルギーとして活用されているのです。
あとがき
菜の花は多くの栄養成分が含まれており、春の味覚として多くの方から魅了されています。
そんな菜の花が放射能の除去効果にも優れているなんて意外な性質ですよね。
今でも世界各国では放射能による人体被害や土壌汚染、大気汚染で苦しみを抱えている方が多くいらっしゃいます。
そんな放射能の悩みを抱えている国や地域で菜の花プロジェクトが広まる事を願っています。
▶ 菜の花の開花時期とオススメ観光スポット
▶ 菜の花から菜種油を採るは半分本当で半分嘘だったりした!
Sponsored Link
コメントを残す