日本は四季に恵まれた国となっており、四季折々の食材を堪能する事が出来ます。
寒い冬から雪解けが始まり、温かな春が始まる時期に旬を向かえる食材があります。
それは「菜の花」です。
緑色の葉っぱと黄色の花びらの美しさを見るだけで誰しもが春の訪れを感じてしまいます。
そんな黄色い花びらが特徴的な菜の花も実はさまざまな種類の総称として菜の花と呼ばれているのです。
そんな菜の花とアブラナってどう違うのでしょうか?こんがらがってしまう話ですが調べてみました。
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菜の花とは・・・
一般的に春の時期に黄色い花を咲かせる植物を観かけると「菜の花だ」とついつい言ってしまいますよね。
でも菜の花って黄色い花を咲かせるアブラナ属の花の総称となっているのです。
アブラナ属にはアブラ菜やセイヨウアブラナ、さらには大根やカブといった日常的な食材もこの仲間となっています。
これらの植物は黄色や白い花を咲かせますが、この花びらを咲かせた状態を「菜の花」と呼ぶのです。
アブラナとは・・・
アブラナとは「油菜」という文字からわかるように油脂分を抽出する為に栽培された植物となっています。
このアブラナの種子から抽出された油が炒め物や揚げ物、ドレッシングの材料ともなる「菜種油」となっています。
さらに菜種油はかつて灯油の原料としても重宝されており、アブラナ属の種子からは良質な油分を採取する事が出来るのです。
また在来種のアブラナ科の植物は葉が柔らかく花茎と蕾と葉が利用され、西洋種のアブラナ科の植物は葉が厚く主に花茎と葉が利用されています。
さらに近年においては中国野菜であるコウタイサイもアブラナ科の食材として注目されています。
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ブロッコリーやキャベツもアブラナ科の植物で菜の花と呼ぶことができる?
アブラナ科の植物の中には食卓で御馴染みのブロッコリーやキャベツといった食材も含まれています。
そうなると「ブロッコリーもキャベツも花びらは菜の花と呼べる?」と感じてしまいますよね。
しかしブロッコリーやキャベツは「蕾の部分」を食べる食材となっており、菜の花とは呼べないのです。
菜の花と一般的に呼ばれるのは花の部分が食材として使用されるアブラナ科の植物だけなのです。
菜の花とアブラナの違いを簡単に言うとこんな感じ
簡単に菜の花とアブラナの違いって何?と思ってしまいますよね?
簡単に言うと「菜の花=アブラナ科の花びら」で「アブラナ=蕾や実の部分」というニュアンスで捉えるほうが解り易いかと思います。
全てをまとめるとキャベツもブロッコリーもアブラナも食べる部分や鑑賞する花びらによって呼び方が違うだけで親戚や仲間となっているのです。
あとがき
菜の花とアブラナの違い。
それは食用や鑑賞用となる部分によって呼び方が違い、全体的な観点からすると全てはアブラナ科やアブラナ属という親戚にあたる植物となっているのです。
でも黄色い花や白い花を見つけてしまったら「菜の花咲いている」と誰もが口に出してしまっています。
同じ種類の植物なのですから細かい事は気にせず、その美しさに浸ったり、美味しく味わう事が最も大切な事と感じます。
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