「はっさく、いよかん、夏みかんこの3つの果物の区別ってつきますか?」
私は子供の頃隣の家にいつも夏になるとみかんのようなものがなっている樹があったのを思い出します。
夏になっていたから「夏みかん」なのかな。と思っていましたが、実際よくわからないんですよね。この3つの差は。
今回は似たようなみかん系の果物はどう違うのかまとめてみました。
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はっさくとは
漢字で八朔とかく日本が原産のみかん系の果物。
原産地は広島県ですが、現在最も多く生産している県は和歌山県で全国の68%のシェア率を誇っています。
皮は厚くて剥きにくく袋(じょうのう膜)もしっかりしているため綺麗に剥かなければ食べられません。
粒がしっかりしていて果肉は歯ごたえがあり適度な甘さと酸味を持っている果物です。少し苦味を感じるのも他のみかん系にはない特徴です。
八朔は12月~2月ごろに収穫されますが、1~2ヶ月程度冷暗所などで熟成させる必要があります。採れたてを食べると酸味がキツイために甘く美味しく感じないためです。
その為、旬は2月~5月頃と言われています。
いよかんとは
いよかんとは漢字で伊予柑と書きます。果物の名前の由来は伊予国(今の愛媛県)で見つかったみかんだからといわれています。
愛媛県が原産地で日本の柑橘類では温州みかんに次ぐ生産量がある果物です。いよかんの9割は原産地である愛媛県で生産されています。
皮はツヤがある濃いオレンジ色で厚いですが比較的剥きやすいです。果肉は柔らかくて多汁で糖度も酸度もバランスがよくて濃い味わいです。
食べ方は半分に切ってスプーンですくって食べる事も多いですが、普通のみかんのように皮を剥いて食べることができます。
ただみかんの薄皮のように食べることもできますが、薄皮が苦手の方は薄皮を剥いて食べることも多いです。私は薄皮を剥く派ですね。
ちなみにいよかんの旬は1月~2月です。
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夏みかんとは
夏みかんは春先から樹になる果物です。昔の人はそのまま食べようとしたら酸っぱすぎて食べられませんでした。
しかし明治時代になって夏みかんを夏まで待って完熟させて食べたら酸が抜けて食べられるようになりました。
初夏の時期あたりから食べられるようになるみかんということで夏みかんという名前が付けられた説があります
また夏みかんの爽やかな酸味が暑くてジメジメした夏にピッタリだからという理由で夏みかんと付けたとも言われています。
味は糖度はそれなりですが、酸味が結構キツイのが特徴です。夏になればある程度酸味は減りますが、それでも酸っぱいと感じる人は多い果物ですね。
ちなみに夏みかんの実は11月ぐらいから黄色く色づきますが、そのまま食べると酸味が強すぎて食べることができません。
しばらくそのまま成ったまま放置させておいて4月ぐらいになってから収穫するので旬は4~5月だったりします。
夏が旬だと思って8月なのかなと思ってしまいますが初夏の時期(5月中旬あたり)が旬の果物です。
ちなみに夏みかんは寒さに弱いため、寒い地方だと寒くなる前に収穫してそのまま貯蔵して酸味を減らすところもあるようです。
甘夏は夏みかんの一種
ちなみに「甘夏」というみかんは夏みかんの一種です。夏みかんよりも酸度が低い果物です。
甘夏とは呼ばないで「甘夏みかん」と呼ぶこともあります。そう思うと同じ種なのだとわかりますね。
はっさく、いよかん、夏みかんの違いは?見分け方は?
いよかんは3つの中でオレンジ色なのですぐに見分けがつきます。
問題ははっさくと夏みかんですね。色はそっくりで一瞬見分けがつかないかもしれません。
まずは市場に出回っている時期を考えるのはどうでしょうか?八朔は2月~3月が旬なのでその時期に市場に出回ります。夏みかんは4月下旬以降に市場に出回るので時期に違いがあります。
次に皮の表面を触ると違いがわかります。夏みかんは触ると凸凹していますが、はっさくは触るとツルツルしています。
まとめ
- いよかんは黄色ではなくオレンジ色の果実がなる
- はっさくと夏みかんの違いははっさくは皮がツルツル、夏みかんはデコボコしています
- はっさくと夏みかんは出荷する時期にも違いがある
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