「アサリとハマグリ、バカガイの区別ってつきますか?」
春になると潮干狩りのシーズンになります。アサリやハマグリをたくさんとってバター焼きや酒蒸しなどで食べると美味しいですので楽しみな行事の一つです。
しかし獲ってきた貝は本当にアサリやハマグリでしょうか?
実は潮干狩りであさりや蛤に似ている貝を気づかずに獲っていてあさりや蛤だと思って食べている人意外と多くいるんですよ。
あさりや蛤と間違えやすい貝、それはバカガイです。
今回はあさりとハマグリ、バカガイの見分け方などをまとめてみました。
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アサリとは
潮干狩りの主役といえばアサリ。何故アサリと呼ぶかというと漁る(あさる)ほどたくさん獲れるというのが由来だったりします。
大きいもので6cm程度になり、貝の模様に個体差があり表面に細かい放射状のすじがあるのが特徴です。
生息地は北海道から九州、朝鮮半島、中国、台湾の内海で、主に水深10mぐらいの浅い泥底にいます。
アサリはだんだん獲れなくなっている
昔は漁るほど獲れたアサリですが、近年アサリの漁獲量は減少しています。
1980年代には15万トンもあった漁獲量ですが、2015年では12000トンと10分の1以下にまで減少してしまっています。
主な原因は水質汚染と乱獲、生息域の埋め立てなどが原因と言われています。
ちなみにアサリがどんどん獲れなくなっている傾向にあるのですが、ある県だけ毎年安定してあさりが獲れるんです。
その県とは愛知県です。
愛知県は1960年代から今までアサリの漁獲量が常に横ばいで維持しているんです。日本産のあさりのシェア率は10%程度だったのですが、今では60%ぐらいが愛知県産のあさりだったりします。
ハマグリとは
潮干狩りでも稀に獲れる事がある貝で、大きさは8.5cm程度になります。
殻は丸みがあり2本の黒褐色色の放射体があるのが多いですが、色彩模様は個体差があるためその限りではありません。
ハマグリもアサリと同じく水質汚染や生息域の埋め立てにより漁獲量が減少し、日本固有の「ハマグリ」は絶滅危惧種に登録されてしまっています。
今市場に出回っている多くのハマグリは国産のものではなくシナハマグリやチョウセンハマグリなどと言った輸入品みたいですね。
バカガイとは
別名は青柳とも言います。バカガイを食べた記憶がなくても寿司ネタで青柳なら食べたことあるのではないでしょうか?
大きさは10cm前後と少し大きめの貝でハマグリと間違えやすいです。殻は薄くてもろく、殻の外側には黄褐色の殻皮を被っています。
バカガイの命名由来はたくさんある
バカガイって結構ひどい名前はどういう理由で付けられたのでしょうか?調べてみると諸説あるようです。
- 馬鹿のように獲れたから
- 馬鹿がハマグリと間違えて喜んで獲るから
- いつも貝の口をあけてだらしない舌(足)を出しているから
- 貝殻が薄くて破れやすいことから「破家貝」として名付けられたから
- よく獲れる地域名が「馬加(まくわり)」(現在の幕張)をバカと音読みしたから
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バカガイ・ハマグリ・アサリの違いは?どうやって見分ける?
3種とも食べて害はありませんが、やっぱりアサリやハマグリを獲りたいですよね?どうやって見分けることが出来るのでしょうか?
アサリは大きさと手触りで簡単に見分けられる
アサリは他の2種に比べて小さいです。6cmと書きましたがほとんど4cm程度の大きさなのでバカガイやハマグリに比べたら1/2程度の大きさですね。
後は手で触ってみてください。殻の表面がザラザラしている特徴があります。ハマグリやバカガイはツルツルしているので触るだけですぐに気が付きます。
ハマグリとバカガイとは大きさですぐに違いに気づきますが、ある貝と間違えて潮干狩り等で獲って来てしまうことがあります。
「シオフキ」という貝です。
シオフキは大きさが4.5cm程度とアサリと同等の大きさで気が付かずにアサリに紛れていることもあります。
食べても害はないですが、砂抜きをするのが少々面倒ですので潮干狩りの時は捨てられていることも多い貝です。
アサリとどうやって見分ければいいでしょうか?殻の表面を触りましょう!アサリはザラザラしていてシオフキはツルツルしています。
殻の表面さえ気をつければアサリは簡単に見分けられますね。
ハマグリとバカガイの違いは?
大きさも似ていて表面がツルツルしている。違いがあまりなさそうに思えてしまうバカガイとハマグリ。
貝殻を少し開けて足を出しているのがバカガイの可能性高いですがそういう挙動は個体差がありそうで確実ではないですよね。
調べた所、一番わかりやすいのは下図の部分をチェックするのがよいようです。
赤丸で囲った部分に注目してみましょう。ハマグリには黒い出っ張りがあるのが特徴で、この部分はバカガイにはありません。
大きめの貝を拾ったらこの部分で見分ける事が出来ると思います。
まとめ
以上でアサリとバカガイ、ハマグリの見分け方についての記事は終わります。
アサリの見分け方は殻の表面のザラザラだけ調べればすぐにわかります。ハマグリは画像の黒い部分に注目してみましょう。
まあどの貝も食べても害はないのでさほど気にする必要はないと思いますが、知識として頭の片隅に残しておくのは大事なことだと思います。
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