「春爛漫の候という時候の挨拶はいつ使えばいい?」
時候の挨拶って結構使う時期を気にしないで使う人が多いですね。例えば今回紹介する「春爛漫の候」という言葉がありますが、5月に使っている人が意外と多くいます。
「5月は春で暖かいしピッタリの季節だと思っていた」
そういう理由で使っているのでしょうが、実はその時期に春爛漫という言葉を使うのは適していません。
このような間違いに気が付かずに手紙を送っていた場合、相手の方に「この人日本語わかっていないな」と思われかねないので気をつけたほうがいいですね。
今回は春爛漫の候という言葉はどのような使い方をすればいいか記事にしています。
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春爛漫の候
読み方は?
春爛漫の候は「はるらんまんのこう」と読みます。
日本人なら「爛漫」をらんまんと普通に読めますし「春爛漫」という単語自体馴染みがある言葉なので読むのに苦労はしないと思います。
でも漢字自体は結構難しい漢字を使っているので読めない人も中にはいるかもしれませんね。
「候」に関しては手紙で丁寧に読まなければいけないということで「そうろう」と読む方がたまにいます。「そうろう」という言葉は少し昔の人が使う言葉ですので間違っても現代の方は使わないように気をつけましょう。「時代劇の人ですか?」と馬鹿にされかねません。
意味は?
春爛漫の候は「春の花が咲き乱れる季節になりました」という意味になります。
爛漫って言葉は知っている人多いですが、意外と意味って知らないですよね。花が咲き乱れる状態のことを指します。
ちなみに夏爛漫、秋爛漫という言葉はつかうことはありません。花のイメージって「春」なんですよね。夏は「緑のイメージ」、秋は「紅葉のイメージ」だったりします。
使う時期は?
春爛漫の候は4月中に使うのが正しい時候の挨拶です。
「5月に使うのはおかしいの?」
と疑問に思う方もいると思いますが、夏っていつからだと思いますか?私の季節感だと6月からなのですが、夏の始まりは二十四節気的に言えば立夏からだったりします。
2017年の立夏は5月5日だったりするのでそこからは暦の上では夏ということになります。春の時候の挨拶を夏に使うのは少しおかしいので遅くても立夏の前日までにした方がいいですね。
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春爛漫の候を使った簡単な文例は?
手紙の書き出しの基本さえ押さえておけば時候の挨拶を使うのは難しくありません。
「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」
このルールさえ守っておけば基本的に車失敗しないので覚えておきましょう。それ以外の簡単な注意点を踏まえて例文を紹介したいと思います。まずは個人宛の場合です。
「拝啓 春爛漫の候、○○様におかれましてはその後健やかにお過ごしのことと存じます」
個人宛の手紙の書き出しの注意点としては送る相手と自分との立場に注意しましょう。普通は「拝啓」で問題ありませんが、目上の人などにたいして少し敬意を払う気持ちを込めたいなら拝啓ではなく「謹啓」という言葉を使うのが好ましいです。
また「健やかに」という言葉にも注意しましょう。相手によっては健康を損ねている宛に「元気ですね」という言葉は少し嫌味に聞こえる可能性があります。その場合はあまり健康を表す言葉はやめたほうがいいですね。
「拝啓 春爛漫の候、貴社におかれましてはますますご清栄のことと拝察いたしております」
会社宛の場合に注意することは相手先の業績などの状況を気にした方がいいですね。安否を気遣う言葉でよく「ますますご発展のことと拝察いたしております」と使うケースがあります。
発展していないで業績が苦しい相手にそういう言葉って嫌味になってしまいますよね。注意するようにしましょう。
まとめ
- 春爛漫の候は「はるらんまんのこう」と読みます
- 「春の花が咲き乱れる季節になりました」という意味になります
- 使う時期は4月中、遅くても5月4日までにしましょう
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