時候の挨拶の一つである、『向夏の候』読み方も結構難しいし、夏という文字がついているためいつ使えばいいか結構迷うのではないでしょうか?
今回は向夏の候の使うタイミングや、意味などをまとめてみたいと思います。
6月に使う時候の挨拶は?上旬・中旬・下旬の使い分けはどうする?Sponsored Link
向夏の候
読み方はこう読む
一瞬どうやって読むのだろうかと思ってしまうし実際普通に読んでもこれでいいのかわからないみたいな感じの読み方なのですが、普通に音読みで読んでください。
向夏の候は『こうかのこう』と読みます。普通に読めると思うのですが、正しい読み方か不安になってしまうのは私だけではないと思います。
向夏の候の意味は?
向かう夏と書いて『向夏』なので、その漢字を意識すれば簡単にわかると思います。
初夏に向かって、だんだんと夏らしくなる季節と言う意味の時候の挨拶となっています。
使うべき時期は?
向夏の候は結構使いどころに迷ってしまう時候の挨拶です。二十四節気で考えると夏っていつから始まるか知っていますか?
立夏からなんですよね?その立夏って毎年5月6日あたりになっています。だとしたら向夏の候は5月6日以降使うのがいいか?と言われると現代において少しおかしい使い方だと私は思います。
春の時候の挨拶時にも説明しましたが、夏も3つに分けることができます。
・仲夏:芒種から、小暑の前日
・晩夏:小暑から、立秋の前日
コレを考えると、立夏の5月6日~芒種の6月6日前日までが正しい使い方のように思えてしまいますが、実際そのようには使われていません。
現代において夏とは6月ぐらいから始まるものという認識が定説で、5月はまだ春と思っている人が多数います。
使い方的には上記の立夏の5月6日~芒種の6月6日前日が正しいかも知れませんが、こういうのは郷に入れば郷に従えだと思います。
向夏の候は6月いっぱいに使う時候の挨拶というのが一般的です。
似ている時候の挨拶で向暑の候というのもある
最近では向暑の候の方が使われることが多くなっています。『こうしょのこう』と読み、意味も使うタイミングも向夏の候と同じ時期で問題ありません。
向暑の方は夏という季節を表す言葉がはなく、『暑い』という意味が入っているため年によっては5月から使っても良さそうな時候の挨拶です。
7月に入ると『酷暑の候』など結構暑いのが伝わる漢字を多く使うことのほうが多いので、6月いっぱいですね。
向暑の候の意味と使う時期、例文まとめSponsored Link
向夏の候のまとめ
・向夏の候は初夏に向かって、だんだんと夏らしくなる季節という意味
・使うタイミングは6月いっぱい
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