薫風の候という時候の挨拶があります。適切な時期、適切な読み方や意味を理解しておくと、手紙の書き出しの理解力が深まります。
確かに、意味などしらなくて使っていても問題ないかもしれません。しかしその意味を知っておかないと同じような表現を2重に使って文章にまとまりが無くなったりします。
例えば「桜花の候、桜が咲く季節になりました、皆様いかがお過ごしですか?」という書き出しは少しおかしいですよね?
桜が咲く季節って何回言っているんだ?みたいな感じに読み手に思われてしまいます。まるで頭痛が痛いみたいな表現に近いと思います。
そのような表現のミスをなくすために、ここで薫風の候の読み方と意味、使う時期などをまとめてみましたので、確認してみてください。
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薫風の候
読み方は?
コレはちょっとむずかしいですね。薫という漢字がどういう音読みかわかれば問題ありませんが、実際私は一瞬「?」を浮かべてしまいました。薫る(かおる)という訓読みは誰でもわかると思うのですが・・・。
薫の音読みは「クン」です。風の音読みは「フウとかプウ」ですね。薫風の候の読み方は『クンプウノコウ』となります。
薫を「クン」と読むことと複数の音読みがある風を「プウ」と読むことが肝となっています。
意味は?
薫る風ってとても素敵な表現ですけれど、意味としてはちょっとわかりづらいと思います。薫風の候の意味としては『若葉の香りを漂わせて吹く初夏の風の季節』となります。
え?じゃあ夏の時候の挨拶なの?と思ってしまう方もいるかもしれませんが、次の項でいつの時期に使うべき時候の挨拶か説明します。
使う時期は?
薫風の候をいつ使うか?答えは5月中とされています。「いやいや、さっき初夏の風の季節と言ってたじゃない?5月はちょっと初夏とは思えないですが」という声も聞こえてきそうです。
しかし二十四節気の立夏って例えば2016年だと5月5日なんです。この日から初夏というのを使うことに問題はないのです。
ただ夏らしい雰囲気がある時候の挨拶ですので、他にも5月中の時候の挨拶ってありますので使い分けると良いと思います。例えば5月だけれどまだ暑いと感じるには程遠い気候だなと思ったら新緑の候などを使うといいですね。
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薫風の候を使った例文はこうする
『薫風の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。』などの『時候の挨拶+ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。』などの定型文が一般的ですね。
ちょっとアレンジを加えるなら、『薫風の候、日中は少し汗ばむ季節となりました。皆さんお元気でいらっしゃいますか。』とかはいかがでしょうか?
薫風の候のまとめ
・意味は『若葉の香りを漂わせて吹く初夏の風の季節』
・使う時期は5月中
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