「惜春の候という時候の挨拶はいつ使うの?」
手紙やビジネスレターに使う時候の挨拶で一番難しい問題は使う時期はいつなのかわからないという問題です。間違った時期に使ってしまうとどんなに素敵な手紙でも台無しになってしまう可能性があるので気をつけたほうが良いですね。
今回は惜春の候という時候の挨拶の使い方について紹介したいと思います。
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惜春の候とは?
読み方は?
惜春の候は「せきしゅんのこう」と読みます。
普通の音読みで読めばいいのでさほど難しい言葉ではないと思います。ただ日本語としてあまり「惜春」という言葉はなじみ無いので本当に読み方があっているかどうか少し不安になるかもしれませんね。
大体の時候の挨拶は音読みで読めますので、困ったら普通に読める音読みで読めば9割ぐらいは間違えません。
意味は?
「春が過ぎてしまうことを惜しむ季節になりました」という意味になります。
日本の気候で住みやすい季節といえば春と秋だと思います。そんな季節が過ぎてしまうのを惜しむという気持ちから惜春という言葉は生まれました。ちなみに「惜秋」という言葉もありますが、冬と夏はありません。
夏も冬も暑かったり寒かったりするので過ごしにくい季節なので早く過ぎ去って欲しいという気持ちから「惜夏」「惜冬」という言葉は無いのだと思います。
使う時期はいつ?
惜春は晩春の時期(4/4-5/4)に使う時候の挨拶です。
春は初春・仲春・晩春と3つに分けることができます。惜春の候とは晩春の時期に使う時候の挨拶と覚えておくとわかりやすいと思います。
晩春はいつなのかといいますと二十四節気の清明から立夏の前日までの期間を言います。時候の挨拶のほとんどは二十四節気でわけることが多いので覚えておくと便利だと思います。
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惜春の候を使った簡単な例文は?
手紙の書き出しの基本は「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」という順番です。
「拝啓 惜春の候、○○様におかれましてはますますのご活躍のことと存じます」
個人宛の手紙やビジネスレターの場合はこのような書き出しが基本になります。「活躍」という言葉が少し鼻についてしまうかなという相手の場合は少しアレンジをして、
「拝啓 惜春の候、○○様におかれましてはその後お変わりなくお過ごしのことと存じます」
あまり鼻につかず無難な書き出しは上記のような内容になります。ちなみに目上の相手に送る場合は「拝啓」ではなく「謹啓」という頭語を使ったほうがいいかもしれませんね。
「拝啓 惜春の候、貴社にはなお一層のご発展のことと拝察いたしております」
取引先の会社宛に送るビジネスレターの場合は上記のような書き出しになります。
まとめ
- 惜春の候は「せきしゅんのこう」と読みます
- 意味は「春を惜しむ季節になりました」となります
- 使う時期は晩春の時期(4/4-5/4)に使う言葉です
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