ぜんまいなどの春の山菜は栄養が豊富に含まれています。昔の人は、春に山菜を食べることで、冬に溜まった老廃物を出して体をリセットしていたのです。
ぜんまいもとても健康効果が高い山菜で知られています。ぜんまいにはどんな栄養、どんな効能があるのでしょうか。
調べてみたいと思います。
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ぜんまいの栄養価は?
ぜんまい100gあたりに含まれる成分は?
- 炭水化物:4.1g
- 食物繊維:3.5g
- 脂肪:0.4g
- タンパク質:1.1g
- ビタミンA相当量:35μg
- β-カロテン:420μg
- チアミン(B1)0.01mg
- リボフラビン(B2)0.05mg
- ナイアシン(B3):0.7mg
- パントテン酸(B5):0.12mg
- 葉酸 (B9):59μg
- ビタミンC:2mg
- ビタミンE:0.5mg
- ビタミンK:34μg
- ナトリウム:2mg
- カリウム:38mg
- カルシウム:19mg
- マグネシウム:9mg
- リン:20mg
- 鉄分:0.3mg
- 亜鉛:0.4mg
- 銅:0.10mg
- 水溶性食物繊維:0.6g
- 不溶性食物繊維:2.9g
ぜんまいの注目の栄養成分は?
山菜の中でも健康効果に優れているぜんまいには、やはりたくさんの栄養成分が含まれていますね。
その中でも注目したいのは「不溶性食物繊維」です。
また「βカロテン」「葉酸」「ビタミンA」「ビタミンC」「カリウム」も豊富に含まれています。
山菜の中でも特に「葉酸」が多く含まれていることで知られています。妊婦さんにもおすすめの食材ですね。
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ぜんまいを食べると期待できる効能は?
整腸効果
ぜんまいの第一の効能は整腸効果です。「不溶性食物繊維」がたっぷり含まれているので便秘改善などの効果があるのです。
不要な物を排出して健康的な体になることができるでしょう。
ガン、老化予防
ぜんまいに豊富に含まれる「βカロテン」は、ビタミンAに変換される栄養素です。抗酸化作用があり、ガンや老化を防ぐ効果があります。
風邪予防
ぜんまいには、風邪予防効果のある「ビタミンA」も含まれています。鼻や喉などの粘膜に作用して、ウイルスから体を守ってくれるのです。
免疫力アップ
ぜんまいには、免疫力を上げてくれる「ビタミンC」も豊富に含まれています。骨粗しょう症を予防する効果もあります。
デトックス効果
ぜんまいには「カリウム」も豊富に含まれています。カリウムは余分な塩分を排出するデトックス効果があります。
高血圧やむくみに効果的です。疲れにくく健康的な体を導いてくれます。
美肌効果
ぜんまいには、コラーゲンの生成を助ける「ビタミンC」が含まれています。さらに、便秘解消効果もあるので、すこやかで美しい肌が導かれるでしょう。
ぜんまいを食べすぎると体に悪い?どんな弊害がある?
ぜんまいなどの山菜は、食べすぎると体に悪いと言われます。栄養たっぷりにも関わらず、どうして食べ過ぎは良くないのでしょうか。
それは、ぜんまいの「あく」が関係しているのです。
ぜんまいの苦みやえぐみの原因である「あく」は「チアミナーゼ」という成分です。この「チアミナーゼ」はビタミンB1を破壊してしまう働きがあるのです。
ビタミンB1は、体に入ってきた糖質を分解、吸収する効果があります。これにより、脳や神経機能を正常に維持できるのです。
このビタミンB1が不足してしまうと、疲れやすくなったり、動悸、だるさ、さらには歩けなくなったり意識障害まで起きるとされています。
しかし、しっかりあく抜きをすれば「チアミナーゼ」の影響を心配する必要はありません。
しかもあく抜きをしていない状態のぜんまいはかなり苦味があるので、たくさん食べることはできないでしょう。
まとめ
栄養価の高いことで知られえるぜんまいには、整腸効果、がん・老化・風邪予防、免疫力アップ効果、デトックス効果、美肌効果など多くの健康、美容効果があることがわかりました。
昔の人がぜんまいを食べて春仕様の健康的な体にリセットしていたのも理解できますね。春だけでなく1年中食べたい食材です。
あく抜きさえしっかりしていれば「チアミナーゼ」の悪影響を受ける心配はありません。過剰に食べ過ぎなければ問題ないでしょう。
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