カタツムリと聞いて思い出すのが「でーんでんむーしむし、かたーつむりー」の歌ですよね。かたつむりと言えば「でんでん虫」です。
でも、「でんでん虫」ってそもそも何なのでしょうか?カタツムリの別名なのでしょうか?カタツムリとでんでん虫の違いはあるのでしょうか?
ここでは、カタツムリとでんでん虫について考えてみたいと思います。
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でんでん虫とカタツムリは同じ虫っていうのは本当なの?
でんでん虫っていう名の由来は?
でんでん虫はカタツムリと別のものだと思う方もいると思いますが、でんでん虫とカタツムリに違いはありません。でんでん虫=カタツムリと考えて間違いないでしょう。
それではどうして「でんでん虫」と呼ばれるようになったのでしょうか。
カタツムリは殻の中に体を隠すのが特徴です。子供などがカタツムリをつんつんと突くと殻の中に隠れてしまいますよね。
そんなカタツムリの様子を見て、子供たちが「(殻の中から)出ろ出ろ」とはやしたてたということで「出ろ出ろ」→「出ん出ん」となったのです。
「出ん」→「出ない」ではないのですね。「出ろ」と命令しているのです。
また、でんでん虫という名前から、カタツムリは「虫」だと思われがちですが、カタツムリは昆虫ではありません。カタツムリは軟体動物であり、その中でも貝類です。
実は年代ごとに呼び名の割合が違う?
ある調査によると「かたつむり」と呼ぶ人は約6割、「でんでん虫」と呼ぶ人は約4割という結果が出ました。
「そんなにでんでん虫と呼ぶ人が多いの⁉」と驚く方もいるかもしれませんね。
実は10代~30代のほとんどの方は「かたつむり」と呼んでいるのですが、それ以上の年代になると「でんでん虫」と呼ぶ人が多いのです。
60代以上の方の半分以上は「でんでん虫」と呼んでいます。
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カタツムリって他にも別名があるの?
有名な別名はでんでん虫とマイマイ
日本人に愛されてきたカタツムリには、様々な名前が存在します。
有名なのが、ご紹介してきた「でんでん虫」。「マイマイ」という別名も有名です。
これは渦巻いている殻から「巻き巻き」となり「マイマイ」になった説と、子供たちがカタツムリに「踊れ踊れ(舞え舞え)」と言ったのが「マイマイ」になった説があります。
地域ごとにたくさんの別名がある
沖縄では「ツンナメ」と呼ばれています。カタツムリは目が突き出していることから「突くような目」が変化したと言われています。
四国では「カタカタ」という別名もあります。「カタツムリ」の「カタ」をとったのでしょう。可愛い呼び方ですね。
また「でんでん虫」の変化形を思われる別名も存在します。
近畿には「デデムシ」という別名があります。これは比較的新しい呼び方ということで、若い方も使っているかもしれません。
香川、愛媛、広島では「デンデコ」、和歌山などでは「デンデムシ」、三重では「デゴナ」などという別名もあります。
地域によって本当に様々な呼ばれ方をしていますね。
カタツムリをナメクジを呼ぶ地域もある
また、カタツムリのことを「ナメクジ」という地域もあります。熊本と青森です。
カタツムリの殻が退化した生物がナメクジなので、別名として間違いではないと思いますが、殻のないナメクジと区別するのが難しくなりますね。
カタツムリとナメクジの違いはあるの?同じ生き物?
まとめ
「でんでんむしむし」の歌を知らない日本人はいないでしょう。
この歌を聞くたびに、カタツムリとでんでん虫って何が違うの?と疑問に思っていたのですが、でんでん虫はカタツムリの別名であることがわかりました。
そしてカタツムリにはでんでん虫以外にも実にたくさんの別名があることにも驚きました。地方ごとに様々な呼ばれ方をしています。
それほど日本人の生活に密接してきた生き物なのですね。
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