「夏至の日に関東では何を食べるのが習わし?」
夏至の日に食べる食べ物というと、あまり思い浮かびませんよね?冬至だとカボチャが真っ先に浮かぶのですが・・・。
私は神奈川生まれの関東人です。ですが夏至の日に食べた食べ物ってあまり記憶が無いです。
私の実家があまり夏至を知らない家庭だっただけかもしれませんが、関東は夏至にコレを食べるのが習慣というのがあるのかどうか調べてみました。
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夏至にカボチャを食べるという話はない
冬至にカボチャを食べますよね?昔は野菜を冬に保存するのが大変だったみたいです。しかしカボチャは保存が効いたので冬の貴重な緑黄色野菜だったりしました。
カボチャにはカロチンやビタミンの多く含まれているため、風邪の予防にという意味で冬至に食べるわけです。
しかし夏至にカボチャを食べるのは間違っています。夏場ですから緑黄色野菜も豊富ですし、カボチャの旬はもう少し後です。
調べましたが、夏至にカボチャを食べる習慣があるところはありませんでした。
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関東では小麦餅を食べる習慣がある?
昔は夏至あたりから田植えを始めました。農家にとって田植えって忙しいですよね?それが終わるのが半夏生あたりでした。ちなみに半夏生とは夏至の11日後の事をいいます。
やっと田植えが終わって一段落した時に、小麦餅でお手伝いした人に振る舞ったり神様に豊作を祈ってお供えをしたそうです。
何で小麦餅?
それにはちょっとした理由があります。社会で学んだと思いますが二毛作というのが理由だそうです。
昔は春~秋は米を育てて、秋~春は小麦を育てている農家が多かったです。田植えが終わった時にちょうど収穫が終わった小麦がたくさんあるわけで、それを使って小麦餅を作るという流れから小麦餅を豊作祈願で食べるという習慣が出来たそうです。
夏至に小麦餅を食べる習慣は風化してきている
私は小麦餅を食べるという習慣を全く知りませんでした。やはり農家というのがどんどん少なくなっているというのも理由でしょう。特に関東地方で農家って少ないですよね?
農家でもないとこういう豊作を願う機会なんてありません。自然と関東地方で小麦餅を食べる習慣というのは薄れていっているのだと思います。
時代の流れとはいえ、古くからの習慣が廃れていくのを思うと少し物悲しい気持ちになるのは私だけでしょうか?
この記事のまとめ
- カボチャは夏至に食べる食べ物ではない
- 関東の農家では豊作祈願の為に夏至に小麦餅を食べる習慣があった
- 昨今農家も少なくなり、小麦餅を食べる習慣は減っている
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