「錦秋の候という時候の挨拶の使い方が知りたい」
こう思ってこのページを見てくれていると思います。錦秋の候を使うにあたって難しい点は2つあると思います。
錦秋の候の読み方
錦繍の候の使う時期はいつ?
あまり馴染みのない単語なので読み方が不安な人、9月10月11月いつ使うのが正しいのかわからない人。そういう人の為に今回は解説していきたいと思います。
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錦秋の候とは?
読み方は?
錦秋の候は「きんしゅうのこう」と読みます。
錦秋という単語は漢字変換でも出てこないケースがあるぐらいあまり馴染みのない言葉だったりします。一瞬迷ってしまうのですが、「時候の挨拶は困ったら音読みで読めば90%大丈夫の法則」を使えば間違えずに読めると思います。
「錦糸町、錦糸玉子」などでお馴染みの音読み「キン」と「秋=シュウ」の音読みを合わせるだけで問題ありません。候も普通に音読みで読みましょう。
意味は?
錦秋の候は「木々の紅葉が錦の織物のように色づいてきている秋の季節になりました」という意味になります。
錦州の錦の部分はどういう解釈をするのだろうか?と思っていたのですが、紅葉の様子が錦の織物のように色鮮やかな様子を表現して錦秋という単語を使っているのですね。
黄色や赤く色づいた葉っぱは確かに錦のようにきらびやかで上品な色合いだと思います。
使う時期はいつ?
錦秋の候は10月~11月上旬あたりまで使うのが適している時候の挨拶です。
錦秋の言葉の意味を考えると葉っぱが色づく季節に使うのが適しているのがわかると思います。秋でも9月はまだ葉っぱは青々しているので少し季節感が合いません。やはり10月を過ぎて葉っぱの色が黄色く色づきはじめてきた時から使うのが正しいです。
問題はいつまで使うのが正しいかということですが、秋は立冬の前日(11/6)までをあらわします。しかし紅葉のシーズンはその後だったりするのでそれ以後使っている人も多くいます。
それも間違いではありません。「形式上の正解を選ぶか」「季節感の正解を選ぶか」それはあなた次第だと思います。
「9月に使う言葉だと思った」「11月以後使う時候の挨拶だと思っていた」と言う人もいると思います。下のリンクにその時に合う時候の挨拶をまとめた記事のリンクを置いておきますので是非参考にしてみてください。
季節感が合わない時に使う他の10月の時候の挨拶は?
まだ葉っぱが青々していて錦秋の候を使ってしまうと季節感がズレてしまう年もあると思います。その場合は10月に使える他の時候の挨拶をオススメします。
『秋晴の候(9/7-10/22)』は天気の良い秋シーズンにはピッタリの時候の挨拶だと思います。
二十四節気に合わせた時候の挨拶『寒露の候(10/8-10/22)』と『霜降の候(10/23-11/6)』などは迷った時に使いやすい時候の挨拶です。
『秋雨の候(9月中旬以降~10月中旬)』はぐずついた天気が多い秋にはよくお似合いの言葉ですね。
似たような言葉「錦繍の候」とは
錦秋の候と錦繍の候。似ている漢字ですし、意味もそっくりです。
錦繍の候は「秋の紅葉が刺繍のように色鮮やかな季節になりました」という意味で、似ていると思います。
使う時期もほとんど同じ時期に使えば問題ないのでこちらを使いたい方は是非錦繍の候を使ってみてください。
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錦秋の候を使った簡単な文例は?
手紙やビジネスレターの書き出しの基本は「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」です。これをしっかり抑えた上で考えてみるのがポイントです。
- 拝啓 錦秋の候、○○様におかれましてはますますのご活躍のことと大慶至極に存じます
- 拝啓 錦秋の候、○○様にはその後お変わりなくお暮らしのことと存じます
- 拝啓 錦秋の候、貴社にはなお一層のご発展のことと拝察いたしております
- 拝啓 錦秋の候、皆様に於かれましてはますますご清祥のことと存じます
まとめ
- 錦秋の候は「きんしゅうのこう」と読みます
- 「木々の紅葉が錦の織物のように色づいてきている秋の季節になりました」という意味です
- 使う時期は10月~11月上旬までが適しています
- 似たような時候の挨拶で錦繍の候という言葉もあります
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