「ゆめのかといういちごの品種ご存知ですか?」
東京ではあまり見かけない品種で私はあまり見たことがなかったりします。私の近くのスーパーなどは「あまおう」「とちおとめ」「紅ほっぺ」なのをよく見かけます。
でも世の中にはたくさんのいちごの品種があります。どんな味なのかなと興味があったので調べてみました。
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ゆめのかとは?
ゆめのかとは「久留米55号」と「系531」を交配してできた品種です。品種登録されたのは2007年と比較的新しい品種と言えるでしょう。
この品種は愛知県のオリジナルいちごで栽培するには愛知県の許諾が必要になるみたいです。愛知県だけではなく長崎県、奈良県などでも栽培されているようです。
愛知県はともとも「とちおとめ」「章姫」を主に主力いちごとして栽培していました。しかし今の時代は自分たちの県独自のいちごを開発する流れがあります。
愛知県もどこの県にも負けないいちごを生み出そうと考えるわけです。
ただ「愛知県独自」という名前では売れないです。オリジナリティがなければ既にブランドとして定着している「あまおう」「とちおとめ」などに勝てるはずありません。
そこで愛知県は「輸送しやすいいちご」「多く収穫できるいちご」という部分に意識してゆめのかを生み出しました。
生産者が扱いやすいいちごというコンセプトだと思います。どんなに美味しくても手間がかかったり扱いが面倒くさいと農家の方は栽培をしようとは思いません。
農家の方が誰でもあまり手間をかけずに作れるいちごの品種という意識を持って生み出されたいちごだといえるでしょう。
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ゆめのかの特徴とは?
果肉が硬い
ゆめのかは果肉が硬いです。
これはメリットもデメリットもあるのですが、メリットの方から。
果肉が硬いことで輸送の時に潰れたりして傷んだりする可能性が少なくなります。流通部分で扱いやすい品種になるというわけですね。
そして果肉が硬いということはしっかり熟してから出荷できるというのもポイントが高いです。軟らかい果肉のいちごだとしっかり熟してしまうと柔らかすぎて輸送に気を使う事も多くなります。
スーパーとかでたまに潰れていて傷んでいるまま売られているいちごありますよね?ああいう状況にならないように果肉が軟らかいいちごは熟す前に収穫してしまうこともあるようです。
熟す前に収穫するということは?糖度がしっかり果実に蓄える前に出荷してしまうことになりますので甘くないいちごになってしまいます。
そういう傾向が軟らかいいちごにはあるので、硬いいちごのほうがしっかり熟していて甘い可能性があります。
デメリットは、いちごの繊細な歯ざわりという部分が失われてしまいます。歯ざわりがよくてしっとりしたいちごが好きな人いますよね?
硬いいちごはそういうタイプに属しません。歯ごたえがあって食べごたえがあると感じるいちごだと思います。
糖度と酸度が程よく調和しているいちご
糖度が高く酸度もそれなりのいちごみたいです。
しかしデータを探してみると意外とそうでもないことがわかります。
- ゆめのか :糖度9.6% 酸度0.61 大きさ17g
- とちおとめ:糖度9.3% 酸度0.67 大きさ14.5g
- あまおう :糖度9.9% 酸度0.74 大きさ15.5g
このデータをみると糖度は確かに高い方ですが、酸度は低いんですよね。私が調べたデータの中では0.61という酸度は低い方に分類されます。
糖度も酸度もそのときの栽培環境によってバラツキが出ます。糖度が高くて酸度もそれなりの甘さと酸っぱさが調和したいちごと言われていますが、実際食べてみないとわからないかなと思います。
ゆめのかの旬の時期は?
ゆめのかは他の品種に比べて少し低温を必要とするいちごです。
栽培技術によって早出しも可能ですが、基本的には他の品種よりも1・2週間遅めみたいで12月下旬あたりから出荷されて、1月中旬が最盛期と言えるでしょう。
そしてだいたい2月いっぱいぐらいまでが多く出荷されていますのでその時期に食べるのが良いと思います。
まとめ
- ゆめのかは愛知県のオリジナルいちご
- 「輸送面しやすく多く収穫できるいちご」を意識して作られたいちご
- 甘さと酸味が調和したタイプというコンセプトだが、数値的には酸味が少ないいちご
- 収穫はやや遅く、1月中旬が最盛期
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