拾ったり頂いたりした栗をしばらく置いておくと、栗の中から白い虫がニョロっと顔を出してわたし達を驚かせることがありますね。
栗の数が多ければ多いほど虫の数も…虫嫌いの方には絶叫ものの光景が待ち受けていることでしょう。
その虫の正体とは?また、どうすれば虫がいる栗なのかどうかを見分けることができるのでしょうか?
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栗の中にいる虫の正体とは?
栗の中にいる虫は2種類あると言われていますが、ほとんどがクリシギゾウムシの幼虫で「クリムシ」と呼ばれているものです。
ゾウムシ科の虫は象の鼻のような長い口ばしを持っているのが特徴ですが、その中でもクリシギゾウムシの口ばしは鳥のシギに似ているのが特徴なのでこのような名前が付けられたとか。
その口ばしで栗に穴を開けて産卵します。そして、中に産み付けられた卵はクリムシとなって栗の中で育つのですが、時が経つと自ら殻に穴を開けて出てきて土の中に移動し、さなぎとなるための準備をします。
この時期に栗を拾うことでクリムシごと家に持ち帰ってきてしまうというわけなんです。
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誤って栗の中の虫を食べてしまっても大丈夫?
このクリムシは食べてしまっても問題なく、味もけっこう美味しいんだそうです。
海外や日本の一部の地域ではいまだに虫を食べる風習もあり、炒めたり茹でたりして食べられたりすると聞きました。
また、クリムシは釣りのエサとしても活用されているようです。人間だけではなく魚にも美味しく食べられているクリムシ。
やはり栗を食べて育つので甘くて美味しいのでしょうか。それを確認するには食べてみるしかありませんが、虫嫌いのわたしには絶対に無理な話です。
お店で売られている栗にも虫はいるものなの?
中に虫が入っていると思うと栗をお店で買うのだって怖くなってしまいそうですが、スーパーに出回っている栗はほとんどが燻蒸処理という方法で虫を殺菌しているようなのでちょっと安心ですね。
しかし、処理しきれなかった栗も混ざっていることがあるようなので、絶対に虫と遭遇しないとは言い切れません。
栗の中に虫がいるかを見分ける方法とは?
栗の中にクリムシがいるかを見分ける方法は大きく分けて2つあります。
ひとつ目の方法として、数時間水の中に栗を入れて様子を見てみましょう。クリムシに食われて軽くなってしまった栗は水に浮くんだそうですよ。
ふたつ目の方法は栗に穴が開いているかどうかをチェックしてみてください。クリムシが中から出た証拠として小さくて丸い穴が開いています。
穴が開いていない栗は中に虫が潜んでいるかもしれないと警戒してください。ただ、穴が開いていたとしてもまだ別のクリムシが中にいるかもしれません…。
あとがき
栗を食べる前に中にクリムシがいるということを想像してしまうとぞっとしますが、虫が食うくらい美味しい栗だという考え方をしてみれば食べるのも楽しみになってくるのでしょうか。
わたしのように虫が苦手な方は最初からスーパーで買って来た方がよさそうですね。
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