栗は果物と野菜、どっちなの？それともどちらでもないの？

突然ですが、栗って何に分類されるのでしょうか？

野菜なのか果物なのかと考えてみましたが、なんだかどちらも違うような気がしています。

それぞれの意見を踏まえながら自分なりの答えを探ってみることにしました。結論は出るのでしょうか？

栗といえば栗ご飯を連想する方も多いと思いますが、米に果物を加えて炊き込むと考えるのは抵抗がありますよね。

炊き込みご飯の具として使うのはニンジンなどの野菜が多いので、それなら栗も野菜なのではないかという意見が出ています。

それに、果物は生のまま食べられるものばかりですが、栗は生では食べません。こんな風に栗が野菜だというよりも果物ではなさそうだということから野菜として考えようとする人がいるようです。

一部のスーパーでは野菜売り場に栗が置かれているのも見かけたことがあります。栗は野菜という意見、いかがでしょうか？

果物の定義は木になる果実ということなので、木になる栗は果物の一種ではないかという意見があります。

また、栗を使った食べ物としてモンブランや栗ようかんが真っ先に浮かぶ方にとっては、デザートに使われる食材だから栗は果物ではないかという声も多いようです。

果物＝甘いという印象が強く、甘さを生かして和洋菓子に幅広く使われている栗は間違いなく果物だと確信している人も。さぁ真相はどうなのでしょうか。

文部科学省の日本食品標準成分表によると、栗は種実（ナッツ）類ということになっており、果物でも野菜でもない分類となっています。

種実類とはかたい皮や殻を持つ果実や種子のことを指し、栗の他にはアーモンド、くるみ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツなどがそうです。どれも野菜とも果物とも言い難い印象がありますよね。

わたしがよく行くスーパーでは種実類コーナーが独立して設けられており、そこに栗も並んでいます。

そのため、野菜とも果物とも考えたことがありませんでした。あえてどちらか考えみるとわたしの印象としては果物に近いですね。

やはりあれだけ甘さが目立ってデザートにもよく使われているということと、食事のおかずとしての印象がないので野菜と捉えるのはちょっと違うかなという感覚です。

ただ、種実類も候補に入れていいのであればこれが正解だと感じています。イモ類も野菜のような穀物のような「イモ類」です。栗だってそんな感じなのではないかと思いますね。

栗が何に分類されるか考えているうちに、おせち料理に入っている栗きんとんが思い出されました。

かなり甘いのでデザートのように思いますが、別盛りではなくおせち料理のおかずの一部のように並んでいるため、もしかするとかぼちゃの煮つけのように「甘いおかず」として考えるべき料理なのかもしれません。

だったら栗も野菜に近いような気がしてきてきます。悩みはまだまだ尽きそうにありません。