ふきのとうは春の味覚の一つとなっており、雪解けが終わる頃に地中からひょっこりとかおを覗かせています。
そんなふきのとうの登場を多くの方が心待ちにしています。
天ぷらや味噌和えにすると何とも言えない香りとほろ苦さが春の訪れを感じさせてくれます。
そんなふきのとうは野原や道端等あらゆるところで見かける事が出来、多くの方が採取されています。しかし採取する時には注意も必要なのです。
それはふきのとうとよく似た野草を採取してしまう事もあるのです。
それがハシリドコロです。
そんなふきのとうと似ているハシリドコロとの見分け方についてご紹介します。
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ふきのとうとは?
ふきのとうはキク科フキ属の多年草となっています。
日本が原産の山菜となっており、野原や畦道、田んぼ際といった多くの場所で自生しています。
一般的にふきのとうと呼ばれる部分はつぼみ部分となっており、開花後に地下茎から蕗が出てくるのです。
ふきのとうは日本では古くから親しまれてきた食材となっており、天ぷらは勿論味噌和えや香辛料としても使用されてきました。
ふきのとうは春を告げる食材ともなっており、早春においては日本料理でも欠かせない食材ともなっています。
ハシリドコロとは?
ハシリドコロはナス科ハシリドコロ属の草本となっており、本州から四国・九州地方にかけ分布する多年草となっています。
花期は4月から5月となっており、全長は40 ~ 50 cm程度にも成長します。
釣鐘状で暗紫紅色の花で僅かな時期にしか見る事が出来ない植物となっています。
ハシリドコロに含まれている有害な成分は?食べるとどうなる?
ふきのとうに似ているハシリドコロには有害な成分が含まれています。
ハシリドコロには植物アルカロイドとなるヒヨスチアミン、アトロピン、スコポラミンという有毒成分が含まれています。
この有毒成分による中毒症状としては嘔吐、下痢、血便、瞳孔散大、めまい、幻覚、昏睡状態等があります。
軽度の症状であればこれらの症状で済みますが、重症化となると死の危険性にも繋がる効果があります。
またハシリドコロに触れた手で目を擦るだけでも瞳孔が開きまぶしさを感じてしまいます。
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ふきのとうとハシリドコロの簡単な見分け方とは?
有毒成分があるハシリドコロはふきのうと似ている事で間違って採取し、食中毒を引き起こしてしまうケースが多々あります。
ふきのとうは苞の中にはつぼみがたくさん詰まっているのですが、ハシリドコロは葉が重なり合った状態となっています。
またふきのとうは苞の周りに白いうぶ毛がありますが、ハシリドコロは毛がほとんど無くツルツルとしています。
さらにふきのとうは丸みを帯び葉がギュッとしていますが、ハシリドコロは葉がまっすぐ伸びているので、よく見ると見分けが出来ます。
あとがき
春の味覚でもあるふきのとうを採取して食べる方も多くいらっしゃると思われます。
しかし採取する前に有毒成分を持つハシリドコロと見分ける事が重要となってきます。間違って食べえてしまうと死にも繋がる危険性もあるのです。
見分け方は葉のつまり方などを参考にするといいと思います。
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