世界中には多くの花があり、観賞や贈り物、さらには食用とさまざまな用途で重宝されています。
そんな花の中にも美しい色合いが多くの女性を魅了させる「アネモネ」と「ラナンキュラス」があります。
でも二つの花って似ている事で「どっちがアネモネでどっちがラナンキュラスなの?」と困惑してしまう方もいらっしゃいます。
そんなアネモネとラナンキュラスの見分け方についてご紹介します。
アネモネとはどんな花?
アネモネはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草であり、和名はボタンイチゲと呼ばれています。
主に地中海気候で栽培される花です。
乾燥に弱く、水やりを忘れてしまうと枯れ易い性質となっている事で夏場は表土が乾かないよう水やりの管理は十分行い冬場は乾燥気味になり易い為、しっかりと水やりを行う事が重要となるのです。
アネモネは春先に花を咲かせ、花は一重のものもあれば八重咲きになるものもあるのです。
花の色は白や青、赤などがあり、草丈も切花用の高性のものから矮性種まであらゆる大きさもものがあります。
アネモネの種には長い毛があり、風の風力によって種子を飛ばすのです。
この風を利用して繁殖させる事からギリシャ語で「風」を意味しているANEMOSから名づけられているのです。
実生や球根から育てる事も可能となっていますが、アネモネの栽培は非常に難しく園芸のプロでないと実生での栽培は困難となる事で球根での栽培がオススメとなります。
アネモネの茎を折ると中からエキスが出てきますが、このエキスにはプロトアネモニンという有毒性が含まれています。
死に至る程強力な有毒成分ではありませんが、ただれや赤み等の肌トラブルや水疱を引き起こす原因ともなり、園芸時には十分な注意が必要となるのです。
Sponsored Link
ラナンキュラスとはどんな花?
ラナンキュラスはキンポウゲ科の花で和名はハナキンポウゲと呼ばれています。
キンポウゲ科の植物は約500種類もありますが、ラナンキュラスと呼ばれる花は地中海性気候の地域に分布しているラナンキュラス・アシアティクスを品種改良した品種となっています。
湿地帯に生える事からカエルを意味する「ラナンキュラス」と名づけられていますが、ラナンキュラス・アシアティクスは日当たりが良く湿地帯にならない場所に生える植物なのです。
ラナンキュラスは寒さに対して強い性質があり、霜に気を付けていれば露地栽培での栽培も可能な植物です。
球根植物となっている事で、翌年も使用可能となっていますが、保管や消毒が必要とされる事で新たに球根を購入下方がより成長を期待出来ます。
ラナンキュラスの花は白や赤、ピンクや黄色といった鮮やかさが特徴的ともなっています。この色の美しさが多くの方がラナンキュラスを植える魅力とも言えます。
アネモネとラナンキュラスは似ているけれど見分け方は?
花だけで比べるとアネモネなのかラナンキュラスなのか区別がつかない方も多い植物です。ます見分け方としてはガクの位置です。
花弁のすぐ下にガクがあるものはラナンキュラスです。
アネモネには八重咲きのものもある事で区別しにくい場合もありますが、しっかりと見定めるとガクの位置を確認する事が出来ます。
アネモネは花弁とガクの間に茎があるので、花弁ではなくガクを観る事が見分けの判断材料とも言えます。
あとがき
アネモネもランキュラスも美しさが魅力として園芸を行っている方の多くが栽培している花です。
でも一緒に栽培を行い「これってどっちかな?」なんて困惑してしまったらガクの位置を確認することで把握出来ちゃいます。
ただアネモネには有毒成分もあるので十分注意を払い、園芸を楽しむ事が大切です。
Sponsored Link
コメントを残す