寒い冬が終わり雪解けが始まると春の訪れを告げる多くの植物が芽を除かせます。河川敷や野原には多くの植物が生えてきますがその中にはつくしもあります。
つくしをみるだけで春の訪れを感じせてくれますが、形や姿が似ている事で「つくしが大きくなるとスギナになる」と誰もが思ってしまいますよね。
実はこれちょっと違うのです。
そんなつくしが大きくなるとスギナ?それとも嘘?をご紹介します。
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つくしとは?
つくしは全国どの河川敷や畦道、田んぼ等多くの箇所で春になると咲き始める植物です。
細長い茎の先に多くの胞子が含まれている穂が付いています。
多くの方は茶色いつくしを見かける事が多いと思われますが、成長すると緑色に変化し、胞子を飛ばすのです。
つくしはどのエリアでも観かける事が出来、観賞用だけでなく食べる事も出来るのです。
多くは天ぷらで食べる機会が多いと思われますが、ほろ苦さを感じる事が出来、春の味覚の一つともなっています。
スギナとは?
スギナは湿った土壌等に生える植物となっています。
つくしが飛ばした胞子によって生えて来るのがスギナとなっています。そんなスギナは浅い土壌であっても広範囲に渡って地下茎を伸ばし続ける性質があります。
その為、農家さんにとっては駆除するのが困難な為、「地獄草」とも呼ばれています。
茎の部分だけを駆除しても、土壌中の地下茎がすぐに茎を再生する為、駆除は地下茎からしっかりと行う必要があるのです。
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つくしとスギナの違いを簡単に説明すると
つくしの胞子から誕生するのがスギナとなっている事で「つくし=スギナ」と多くの方がイメージされてしまいますよね。
そんなつくしとスギナの違いをご紹介します。
まず広範囲に渡り地下茎を張らす部分からつくしもスギナも生えてきます。でもつくしは繁殖の為の植物となっており、胞子を飛ばす事を目的として成長しています。
その為、胞子を飛ばし終えると役目も終える事となり、枯れ果ててしまいます。一方スギナは成長を行う部分となっています。
棒状になった葉っぱで光合成を行いながら成長し、高さは60cmにも成る程です。冬の時期以外は成長し続ける植物となっています。
つくし誰の子という歌があるけれど別にスギナの子ではない
つくしが飛ばした胞子がスギナの誕生に繫がる為、「つくしの子はスギナ」という事も間違ってはいません。
でも一つの地下茎からつくしとスギナが誕生している事でどちらかと言えば「親子」よりも「兄弟」と言った方が近いのかも知れません。
でもつくしの胞子のおかげでスギナも誕生している事となる事で、カナリ難しい関係性とも言えますね。
あとがき
つくしが成長するとスギナになるはちょっと違い、つくしの胞子がスギナの誕生に繫がると言う事なのです。
でもつくしがあってこそスギナもある。「親子のようでありながら兄弟のような関係でもある」。
なかなかこの二つの植物の関係性を求めると難しい事に繋がってしまいますが、どちらも同じ地下茎から誕生している植物となっているのです。
農家さんにとっては厄介者のスギナですが、春の訪れを感じさせてくれるつくしは見て良し食べて良しと楽しむ事が出来る植物となっています。
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