さんさという品種のりんごがあります。私も知らなかった品種でりんごのなかでも0.5%程度というシェア率のりんごです。
今回はあまり知られていない「さんさ」というりんごの種類について調べてみました。
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さんさとは
さんさは「ガラ」と「あかね」の交雑により生まれたりんごです。
実は日本で生まれたりんごではなく、ニュージーランドの化学産業研究所で交雑されました。その後得られた種子を送ってもらい日本の果樹試験場盛岡支場で育成され、1988年に品種登録されました。
ちなみにさんさという命名の由来は盛岡のさんさ踊りから来ているみたいです。
味の特徴
糖度と酸味がバランスよく調和しているタイプのりんごです。
今のトレンドは糖度が高く酸味が少ないりんごですが、さんさはちょっと違うのがわかります。子供向けではなく大人が好んで食べるようなりんごかもしれませんね。
果肉はやや堅く、シャキシャキとした食感がさんさの特徴です。そして果汁もりんごの中では多めなので、ジューシーで食感はいいけれど甘ったるくなくて、さっぱりとしている。というのがさんさを食べた時の感想ですね。
出荷時期と保存期間
さんさは8月下旬から出回ります。早生種と呼ばれるりんごですね。
りんごといえば常温で保存していても結構保つという印象があると思いますが、さんさはあまり保存性に優れていません。8月下旬というのがまだ気候的に暑いこともあり、常温だと1週間以内に食べないと乾燥してしまい食べた時にぱさつき感を覚えると思います。
冷蔵の場合は1ヶ月程度もちます。さんさはなるべく冷蔵保存をすることをオススメします。
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美味しいさんさの見分け方
さんさはりんごの中では小ぶりの品種です。大きさは特に気にしないで問題ありません。しかし、色づきは要チェックです。
さんさ自体は色づきがいいりんごですので、まずは赤く色づいているものを選びます。その上で、頭の部分やお尻の部分の色をチェックしましょう。頭やお尻までは赤いものはほとんど無いと思います。そこが黄色いさんさが完熟しているので、そういうさんさを選びましょう。
次に重さをチェックしましょう。りんごを手にしてみて「何か重いな」と思うりんごが果汁たっぷりのりんごの可能性が高いです。
さんさを多く生産している県は?
- 岩手県:85.6ヘクタール(53%)
- 青森県:24.5ヘクタール(15%)
- 長野県:11.5ヘクタール(7%)
- 北海道:9.4ヘクタール(6%)
- 秋田県:8.3ヘクタール(5%)
さんさ踊りが命名の由来であるだけあって、岩手県が一番多いですね。りんご全体の0.5%という少ないシェア率ですが、見かけたら大人の味のりんごであるさんさを食べてみたいです。
まとめ
- さんさは「ガラ」と「あかね」の交雑してできたりんご
- 味は糖度と酸味のバランスを意識したさっぱりとして食感がいい品種
- 出荷時期は8月下旬からで常温保存に向かず、冷蔵保存する必要がある
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