夏の食卓に欠かせない薬味であるみょうがですが、「食べすぎると物忘れがひどくなる」「食べすぎるとぼける」などという話を聞いたことはありませんか?
みょうがを食べてもの忘れが酷くなるのは非常に嫌ですよね。これはどうしてなのでしょうか。そしてその根拠は?真相に迫ってみたいと思います。
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みょうがを食べると物忘れが酷くなる由来はどこから?
実は全然科学的根拠はないって本当?
みょうがが物忘れを誘発する恐れがあるのかどうか知るために、みょうがに含まれている成分を調べてみたのですが、特に問題のありそうな成分は見つかりませんでした。
そして、実は「みょうがを食べると物忘れが酷くなる」には科学的根拠は全くないことがわかりました。
お釈迦様の弟子のお話が由来となっていた!
みょうがを食べるとぼけるという説は、科学的根拠はありません。これは昔の仏教の逸話が由来となっているのです。そのお話をご紹介しましょう。
お釈迦様の弟子である周利槃特(しゅりはんどく)という男は自分の名前も忘れてしまうほど頭の悪い人物でした。
そこでお釈迦様は周利槃特の首に名札をかけさせたのですが、それでも自分の名前を忘れてしまいました。そしてとうとう死ぬまで名前を覚えることができなかったのです。
そんな周梨槃特の墓の前に、ある見慣れない草が生えてきました。
その草を見た村人が「周利槃特は自分の名を荷って(名札をつけて)苦労してきた」ということで、その見慣れない草に「茗荷」と名前をつけたのでした。
だから、その「茗荷」を食べると周梨槃特のように物忘れがひどくなると言われるようになったのでした。
みょうがが登場する昔話がある!
みょうがを食べると物忘れをするという話は、大昔から日本にありました。その証拠に昔話の中に、みょうがと物忘れのことを話題にした「茗荷宿」という物語があります。
そのお話をご紹介しましょう。
むかし、とても欲深い夫婦が宿屋を営んでいました。その欲深さは旅人たちからも知られていたため、欲深い夫婦の宿屋にはほとんどお客さんが来ませんでした。
しかしある時、ある旅人が欲深い夫婦の宿屋にやってきました。欲深い夫婦は旅人に大金の入った財布を置き忘れていくように「みょうが」を食べさせたのでした…。
このように、昔からみょうがは物忘れの象徴的食べ物だったのですね。
みょうがは刺激が強い食べ物だったことから、子供たちにみょうがを食べさせないように「みょうがを食べると物忘れをする」と教えていたとも言われています。
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実はみょうがの効能は集中力を高めて勉強が捗る?
大昔の逸話から、みょうがを食べるとぼけると言われるようになったのですが、実はみょうを食べるとぼけるどころか集中力が高まるのです。
その理由は、みょうがに含まれている「αピネン」という成分にあります。
これはみょうがの香り成分です。血行促進や消化促進、デトックス効果などの健康効果がある成分なのですが、注目したいのが集中力を高める効果です。
αピネンは大脳皮質に働きかけることで、眠気を覚ます効果があります。頭をスッキリさせてくれるのです。
さらにストレスを和らげてリラックスさせてくれる効果もあります。頭がスッキリしてリラックスした状態になれるので、まさに勉強が捗る環境になりますね。
眠くて勉強が進まない時や、仕事に集中できない時はみょうがを食べてリフレッシュしたいですね。
まとめ
みょうがを食べるもの忘れが酷くなる、ぼけるなどと悪く言われることがありますが、これはただの都市伝説でした。
科学的根拠は一切ありません。みょうがを食べすぎてもぼける心配はないので安心してくださいね。逆にみょうがを食べることで眠気がスッキリして頭が冴える効果があります。
勉強や仕事に集中したいけれど集中できない時には、みょうがを試してみてくださいね。
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