仰梅の候という言葉をご存知ですか?あまり使われなくなった時候の挨拶なのですが、何故使われなくなったのか?という理由と読み方や意味について考察してみました。
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仰梅の候とは?
仰梅の候の読み方はとても難しい
仰梅の候は「ぎょうばいのこう」と読みます。
音音読みで問題なく読めるといえばそうなのですが・・・少し不安になります。その理由は。
私が使っているパソコンでは『ぎょうばいのこう』と打っても仰梅の候とは変換されません。ちなみに使っているのはgoogleIMEです。『ぎょうばい』自体変換されないので本当に今は使われにくくなった言葉なのだと思います。
意味は漢字そのものだからわかりやすい
仰梅の候は「梅の花を仰ぎ見る季節になりました」と言う意味になります。
仰梅という漢字をそのまま訳すと「梅を仰ぐ」となります。そう思うと意味も想像しやすいと思います。
使う時期はいつ?
仰梅の候は初春の時期(2/4-3/4)に使うのが正しい時候の挨拶です。
私は1年前にこの記事を書いた時に仰梅の候はいつ使えば良いのか結局結論がでませんでした。梅は2月に咲く花という印象があったので3月に使って良いのか自信がなかったからです。
でも1年経ち様々な時候の挨拶を勉強した結果、初春の時期に使うのが適しているということで結論付けることができました。
1年前の私は春は3月からという印象を強く持っていました。しかし暦の上での春とは立春からなんです。
立春は2017年だと2月4日になります。この日から春と呼んでもおかしくないので梅の咲く2月中旬・下旬あたりに使うのは間違いではありません。
いつまでの話ですが、初春は啓蟄の前日までを指します。2017年の啓蟄は3月5日ですのでその前日まで使うのが一般的ですね。
丁度3月3日は桃の節句で梅から桃に切り替わる時期と言えます。そのあたりまでにするのが無難でしょう。
それ以後に使う時候の挨拶を探しているならば『仲春の候』『軽暖の候』『春分の候』などを選んだほうが良いでしょう。
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仰梅の候を使った簡単な文例
手紙の書き出しの基本は「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」です。
「拝啓 仰梅の候、貴社におかれましてはなお一層のご発展のことと大慶至極に存じます」
取引先などにビジネスレターを送る場合の基本的な手紙の書き出しは上記になります。
発展という言葉を使っていますが、業績不振の相手先だったら少し嫌味に聞こえてしまう恐れがあります。その場合は「ご発展」ではなく「ご清祥」などの言葉を選ぶと良いでしょう。
仰梅の候のまとめ
- 仰梅の候は『ぎょうばいのこう』と読みます
- 意味は梅の花を仰ぎ見る季節となります
- 使う時期は初春の時期(2/4-3/4)までとなります
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