「薄暑の候っていつ使う言葉?」
時候の挨拶で最も難しいとされる使う時期の問題。薄暑の候もいつ使えばいいか悩んでしまう言葉だと思います。
ビジネスレターや手紙などで時候の挨拶も間違った時期に使ってしまうと相手にマイナス印象しか与えません。
せっかく本文で一生懸命素敵な文章を書いてもたったひとつ時候の挨拶を間違ってしまったらがっかりな手紙になってしまいます。
今回はそのようなことがないように、薄暑の候の使い方についてまとめてみました。
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薄暑の候とは
読み方は?
薄暑の候は「はくしょのこう」と読みます。
薄暑ってあまり馴染みのない言葉なので正しい読み方に悩んでしまう方もいると思います。
しかしほとんどの時候の挨拶は音読みで読めば間違えません。困ったときの参考にしてみてください。
意味は?
薄暑の候は「少し汗ばんでくる季節になりましたね」と言う意味になります。
薄暑の意味は初夏の頃のうっすら汗ばむほどの暑さを指します。
漢字で薄い暑さと書くわけですからすごく暑くないけれどほんのちょっとだけ暑いというのはわかると思います。
候に関しては「○○の季節になりました」という意味があります。
使う時期は?
薄暑の候は5月中旬から6月4日まで使うのが正しい時候の挨拶です。(2017年は)
先程、意味の説明の時に初夏の頃の暑さと説明しましたのでわかると思いますが、初夏の時期に使うのが正しい言葉です。
初夏とは立夏(5/5)から芒種の前日(6/4)までのことを指しますが、立夏は5月5日なんですよね。
汗ばむ暑さという気候にはまだ少し早いかなと感じる方も多いために私は5月中旬あたりから薄暑の候は使うようにしています。
九州など南の方にお住まいで、「5月5日ってもう暑いよ!」って思う方は立夏から使っても問題ありません。
私の友人で福岡に住んでいる方はゴールデンウィークあたりからクーラーを入れる方もいます。そう思うと地域によっては立夏から使っても間違いではありませんね。
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薄暑の候を使った簡単な文例は?
手紙の書き出しの基本はご存知でしょうか?「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」です。
このルールに沿って文例を。
- 拝啓 薄暑の候、○○様におかれましてはその後お変わりなくお過ごしのことと存じます
- 謹啓 薄暑の候、皆様にはますますご清祥のことと存じます
- 拝呈 薄暑の候、貴社におかれましてはなお一層のご発展のことと大慶至極に存じます。
注意点は送り先に対して頭語を変えると良いでしょう。同じぐらいの相手なら「拝啓・拝呈」などを、目上の人に対しては「謹啓、謹呈」などを使うと良いでしょう。
あとは安否を気遣う言葉ですね。その相手に失礼にならないような言葉を選びましょう。
健康を害している方にお元気ですねという言葉、業績が厳しい会社に対してご発展などという言葉は使わないようにしましょう。
まとめ
- 薄暑の候は「はくしょのこう」と読みます
- 汗ばむような暑い季節になりましたね。と言う意味です
- 使う時期は5月中旬から6月初旬までが適当です
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