この記事は手紙の書き出しである時候の挨拶の一つである『立秋の候』という言葉にスポットを当てて書きました。
ビジネスレターや手紙で立秋の候を使おうと思っているけれど、どういう風に使えばいいかわからない。意味とか使う時期で気をつけることはないの?
そういう疑問に対して出来る限り誠意を込めて書きました。
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立秋の候
読み方はこう読む!
立秋の候は『りっしゅうのこう』と読みます。
コレは読み間違える人は少ないかな?と思います。『秋=シュウ』と読めればさほど難しくはありませんね?
私は春と秋の読み方が混同してしまい、立秋をリッシュンとかたまに言い間違えたりします。
そういうおっちょこちょいな方でなければ大丈夫ですね。
候に関しては毎回時候の挨拶に関する記事を書いている時に口を酸っぱくしていっていますが、そうろうとは読まないようにしてください。
たまにいるんです。礼節というのを意識しすぎて時代劇に出てくるようなお侍さんのような読み方をしてしまう人が。
候は『コウ』と読みましょう。
意味はこう読み解く
立秋の候はどういう意味でしょうか?
『立秋』という言葉にスポットを当ててみましょう。この言葉ってどこから来るか知っていますか?
立秋は二十四節気の一つです。私たちに馴染みのある二十四節気と言えば、春分、秋分、夏至、冬至などではないでしょうか?
立秋もそんな二十四節気の一つで秋の始まりをあらわします。
次に『候』ですが、コレはもう覚えてください「~の季節」という意味になります。
つまり立秋の候は『秋の始まりの季節』という意味になります。
立秋の候を使う時期はいつからいつまで?
時候の挨拶を使う時期を間違うと結構恥ずかしいです。先ほど意味は秋の始まりの季節ということを言いましたが、だからと言って9月に使うのは間違いです。
いつから使えばいいかというと、立秋から使えば間違いありません。つまり立秋という二十四節気がいつなのかを知ることが使う時期を知るのには一番の近道ですよね?
2016年の立秋は8月7日です。
しかし気をつけて欲しいのですが立秋って毎年同じ8月7日ではありません。毎年ちょっとだけズレるんです。
- 2016年:8月7日
- 2017年:8月7日
- 2018年:8月7日
- 2019年:8月8日
- 2020年:8月7日
- 2021年:8月7日
- 2022年:8月7日
各年の立秋はこのようになっています。2019年だけ8月8日ですね。
いつからはわかったと思います。次にいつまで使えるのという話をしたいと思います。
いつまでと言うと次の二十四節気である『処暑』の前日まで使うのが適切です。処暑は一体いつなの?って話になりますよね?
- 2016年:8月23日
- 2017年:8月23日
- 2018年:8月23日
- 2019年:8月23日
- 2020年:8月23日
- 2021年:8月23日
- 2022年:8月23日
コレは表にする必要がなかったかもしれません・・・。
処暑は1991年に一度8月24日があった以来2023年まで毎年8月23日になっています。ちなみに2024年は8月22日です。
まとめますと、立秋の候は8月7日から8月22日まで使うのが適している時候の挨拶となります。
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立秋の候を使った例文はこんな感じで
先程までの候で『立秋の候』に関する理解度は深まったと思います。しかし実際どうやって使えばいいの?と言えばわかりませんよね?
ここからは立秋の候を使った簡単な例文を紹介していきたいと思います。
個人宛の場合
立秋の候、◯◯様におかれましてはますますのご活躍のことと存じます
立秋の候、御一同様にはその後お変わりなくお暮らしのことと拝察いたしております
個人宛だったらこのような感じの書き出しになりますね。立秋の候の前に『拝啓』などの頭語をつけるのも忘れないようにしてください。
これだと堅苦しくてイマイチしっくりこないと思う人もいます。親しい人相手に堅苦しいと違和感があるのはわかります。
ではどういう風に文章を崩すといいでしょうか?
立秋の候、まだまだ暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか
こういう感じで使えばいいと思います。立秋の候は8月という世間ではまだ夏の暑い時期に使います。そういう「まだ夏らしい季節」という気持ちを文章に添えると季節感が出ます。
団体・会社宛に使う場合
立秋の候、貴社にはますますのご発展のことと大慶至極に存じます
立秋の候、皆様にはなお一層のご繁盛のことと存じます
などを使うと良いでしょう。あくまで時候の挨拶は手紙やビジネスレターの書き出しです。本文の方が大事ですよね?
難しく考えないで使う時期を間違えないようにすることと、場違いな言葉を使わないようにするだけで大丈夫です。
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