晩夏の候ということで使う時期というのはどのぐらいの時期に使えばいいかはわかると思うのですが、正確にいつからいつまで使うのがいいのか?ということは知らない人も多いと思います。
8月の上旬に使っていいのか?9月に入っても使っていいのか?結構この線引きは難しいのではないでしょうか?
しかし『晩夏』という言葉を考えるとそのどちらも不正解なのかもしれません。実は晩夏ってもっと早い時期だったりします。
今回は夏に使う時候の挨拶、晩夏の候の適切な使い方について考えていきたいと思います。
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晩夏の候
読み方は?
晩夏の候は『ばんかのこう』と読みます。
あまり晩夏という言葉は使われませんが、普通に音読みで読める珍しくない読み方ですので難しく考えなければ大丈夫だと思います。
候の部分は手紙のマナー初心者ではない限り、間違えることはないと思います。「コウ」と読めばいいだけですので、普通の音読みです。
丁寧に読まなければいけないなと思って、「そうろう」という読み方をしたい気持ちはわからなくもないのですが、「どこの時代劇の人ですか?」などと嘲笑されないように気をつけてください。
意味は?
晩夏の候は夏の終わりの季節という意味になります。
『晩夏』と『候』という2つの単語を意味をしっかり理解すればさほど難しい言葉の意味ではありませんね。
以前に夏は3つに分けることができる記事を書きました。初夏・仲夏・晩夏ですね。
初夏が夏のはじめ、仲夏が夏の真ん中、晩夏が夏の終わりという感じになっているので覚えておいてください。
▶ 初夏の候に関する記事
▶ 仲夏の候に関する記事
使う時期はいつからいつまで?
晩夏の候は三夏の最後ということですので暦上ではこのようになっています。
- 初夏:立夏から、芒種の前日
- 仲夏:芒種から、小暑の前日
- 晩夏:小暑から、立秋の前日
小暑から、立秋の前日って時期にするといつになると思いますか?7月7日~8月6日になってしまうのです。
では晩夏の候の使う適切な時期というのは7月7日~8月6日が正しい?
とは一概に言い切れません。今の日本における晩夏という認識って8月上旬から中旬あたりだと殆どの人は思っているのではないでしょうか?
昔の人が考えた暦上は正しくても普通に「この人季節外れの時候の挨拶使っているな」と思われても仕方が無いと思います。
なので、晩夏の候を使うなら今の季節に合わせて8月中旬に使う人がほとんどだと思います。
時候の挨拶を正しく使いたいから8月中旬に晩夏の候を使いたくはないという人は残暑の候を使ってみてはどうでしょうか?
これなら8月中旬をしっかりカバーできているので季節感も間違っていませんし、誰も変に思いません。
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晩夏の候を使った例文はこんな感じ
個人宛の場合
晩夏の候、○○様におかれましてなお一層のご活躍のことと存じます
晩夏の候、貴殿におかれましてはその後お変わりなくお暮らしの事と拝察しています
テンプレをそのまま使うのではなく、相手は自分にとってどういう人なのか目上の人なのか?それとも親しい人なのか?そういうのを意識するのが大切です。親しい人に対しては、
晩夏の候、暑い日がまだまだ続きますがお変わりはありませんか?
程度でいいと思うので、あまり堅苦しくならないように心がけてみてください。
団体、会社宛の場合
晩夏の候、貴社には一段とご清祥のこととお慶び申し上げます
晩夏の候、各位におかれましては一段とご発展のことと拝察しています
時候の挨拶はあくまで書き出しなので、あまり深く考えずに間違った使い方さえ気をつければ大丈夫だと思います。
まとめ
- 晩夏の候は『ばんかのこう』と読む
- 意味は夏の終わりの季節
- 使う時期は7月7日から8月6日ぐらいが正しいが、今の日本では8月中旬に使われている
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