今回は小中学生が音楽の時間に使うリコーダーについてまとめます。
わたしは子供の頃からあまり得意ではありませんでしたが、その理由はジャーマン式とバロック式の違いをよくわかっていなかったからというのもあるんです。今さらですがそれぞれの違いを知って苦手意識を克服してみたいと思います。
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リコーダーとは
リコーダーは縦笛の総称であり、もともとは木でできた木管楽器でした。
中世ヨーロッパで完成したリコーダーは18世紀半ば~19世紀頃に一時衰退しましたが20世紀に入って再び息を吹き返し、日本にはベルリンオリンピックの頃に伝えられと言われています。
現在広く普及しているのは安くて手入れのしやすいプラスチック製のリコーダーで、日本の多くの小中学校では音楽の時間にこのプラスチック製のリコーダーを使った授業を行っています。
小学校では音の高いソプラノリコーダー、中学校ではソプラノリコーダーよりも大きくて音の低いアルトリコーダーを使うところが多いです。
リコーダーは頭部管、中部管、足部管にパーツを分けることができ、右手小指の穴をふさぎやすくするために足部管を少し右に向けて取り付けるのが組み立て時のポイントです。
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ソプラノリコーダーとは
小学校で習うソプラノリコーダーはジャーマン式(ドイツ式)とバロック式(イギリス式)があります。
どちらを採用するかは時代によっても学校によっても違うので先生に確認してください。見た目の違いは中部管の4つ目5つ目の穴の大きさ。あとはファとファ♯の押さえ方です。
ファを簡単に演奏できるのはジャーマン式ですが、ジャーマン式は♯や♭の音が押さえにくくなっています。
そのため、現在の日本の小学校ではジャーマン式が主流となっていますが、高学年になって難しい曲を演奏するようになることを考慮してバロック式を導入している地域も増えてきているようです。
子供達が幅広い曲に挑戦するためにもバロック式に統一してはどうか?なんて個人的な思いはありますが、みなさんはどう考えますか?
アルトリコーダーとは
中学生になるとソプラノリコーダーより大きいアルトリコーダーを使います。(しかし、一部の中学校では小学校で使ったソプラノリコーダーをそのまま使うこともあります。)
ソプラノリコーダーと比べてアルトリコーダーは音域が広く、高い音も耳が疲れないので人気が高いとのこと。確かにソプラノリコーダーで高音を出すと耳にキーンと響いてうるさく感じる時もありますよね。
ちなみにアルトリコーダーにはバロック式の製品しかありません。ということは、小学校でジャーマン式を習っても多くのお子さんは中学生になってアルトリコーダーに変わり、バロック式の指使いを覚え直す必要があるというわけです。だったらやはり最初からバロック式のリコーダーで教えるべきではないか?と思うのですが…。
こんなリコーダーもあるなんてご存知でしたか?
実は片手が不自由な方のために作られた右手用リコーダーや左手用リコーダーという製品もあるんです。
お値段はちょっとお高めですが、両手でしか演奏できないというイメージのリコーダーの概念が覆されるようなすばらしい製品ですね。他には中部管が細かくばらけて位置を移動させられる改造リコーダーも売られています。
こちらは両手指のうち6本以上の指を動かすことができればみんなと同じような演奏が可能とのことです。リコーダー本体ではありませんが音を小さくできるグッズもあるんですよ。
これがあれば近所からの苦情に怯えることなく練習ができそうですよね。
あとがき
ジャーマン式とバロック式の違いはけっこう重要でしたね。
わたしのようによくわからないままでいると「ファだけジャーマン式で押さえちゃえ!」なんてお子さんも出そうです。教育現場の先生方、家で教えている親御さん、大丈夫でしょうか?
▶ リコーダーのお手入れ方法とは?内部はカビだらけの可能性も?
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