お弁当に黄色いとうもろこしが入っていると、見栄えが良いですよね。お子様のお弁当に欠かせないおかずです。
とうもろこしの黄色い色は食欲を増進させてくれるものです。しかし、黄色いとうもろこしの中に白いとうもろこしが混ざっていることがあります。
「あれ?なんで黄色くないの?」と不思議に思いますよね。
どうして黄色いはずのとうもろこしの中に白い粒が混ぜっているのでしょうか。今回はこの謎について考えていきたいと思います。
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とうもろこしの粒が白いのと黄色いのが混ざっている理由は2つ!
バイカラーという品種だったから
世界中で食べられているとうもろこしには、実は様々な品種があります。黄色い粒と白い粒が混ざった「バイカラー」という種類のとうもろこしがあるのです。
甘みがあり柔らかいとうもろこしで、日本で売られているとうもろこしのほとんどはこのバイカラーという品種のとうもろこしです。
黄色いとうもろこしの中に白い粒が混ざっている理由の一つは、そもそも黄色と白い粒が混ざっている品種だからなのですね。
バイカラーのとうもろこしは、黄色い粒と白い粒が3:1の割合になっています。これはとうもろこしの遺伝の法則に基づくものです。
黄色い粒は優勢形質、白い粒は劣性形質なのです。だから、黄色い粒と白い粒の品種のとうもろこしを交雑させると、3:1の割合になると決まっているのです。
今度バイカラーのとうもろこしを食べる時には、黄色い粒と白い粒の割合を確認してみてくださいね。
キセニアという現象でそうなっている!
黄色いとうもろこしの中に白い粒が混ざっている2つ目の理由は「キセニア現象」によるものです。
とうもろこしには黄色い粒の品種、白い粒の品種があります。
とうもろこしが成長する課程で、白い粒の品種に黄色い品種の花粉がかかると、白い粒の中に黄色い粒もできてしまのです。これがキセニア現象です。
黄色い粒は優勢形質、白い粒は劣性形質です。だから、遺伝の法則上、黄色い粒の品種に白い粒の品種の花粉がついても白い粒に変異することがありません。
色だけでなく、甘い品種のとうもろこしに、甘くない品種のとうもろこしの花粉がつくことで、甘いはずのとうもろこしなのに甘くないというケースもあるのです。面白い法則ですね。
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実は全て白い粒!そんなとうもろこしの品種があるって本当?
黄色い粒の品種と味とかなにか違いがあるの?
より美味しいとうもろこしを作るために、新しいとうもろこしの品種が作られています。
その中で注目されているのが全て白い粒の「ピュアホワイト」という新しい品種のとうもろこしです。2002年に開発されて、徐々に知られるようになっています。
白いとうもろこしって美味しいの?と思う人もいるかもしれません。でも、このピュアホワイトはとても甘くて美味しいとうもろこしなんです。
非常に糖度が高く15度から18度の糖度とされています。糖度の数字を言われてもピンとこないかもしれませんね。
他の果物と比較してみましょう。甘いことで有名なメロンの糖度は16度程度です。ピュアホワイトがどんなに甘いのかわかりますね。
ピュアホワイトは茹でずに生のまま食べられることもできます。野菜というよりも果物のようなとうもろこしですね。
まとめ
とうもろこしは黄色い粒のイメージが強いですよね。でも、実は日本でよく売られているとうもろこしには白い粒が混じっています。
これはバイカラーという品種なのです。遺伝の法則により、3:1の割合で黄色と白い粒になっているのです。
またキセニアという現象により白い粒のとうもろこしに黄色い粒が混ざることもあります。
さらには、全て白い品種のとうもろこしまで開発されています。まるでスイーツのような甘いとうもろこしということで注目されているんです。
今後もっとカラフルなとうもろこしが登場するかもしれませんね。
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