いんげんは、炒め物、サラダ、和え物など色々な料理に使える万能食材です。みずみずしい緑色が料理に彩りをあたえてくれます。
野菜不足の時には、ただ茹でたいんげんにマヨネーズをつけただけでも良いですね。
でも、そもそもいんげんは「野菜類」なんでしょうか。いんげん豆と呼ばれることもあるので「豆類」な感じもします。
いんげんは野菜なのか?豆類なのか?調べてみたいと思います!
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いんげんは豆類?野菜類?どっちなの?
いんげんは野菜だという意見は?
まずはいんげんは野菜だという意見から見ていきましょう。
大豆や小豆などの乾燥して長期保存ができるものが豆類として分類されます。つまり豆類は加工を前提としているものがほとんどなのです。
農林水産省の食品分類の中で、野菜類は「加工を前提としないもの」とされています。
ここでの「加工」とは漬物や家庭における簡易加工ではなく納豆や豆腐などの加工食品ということです。
いんげんは長期保存するのものでも、加工するものでもないですよね。いんげんを原料とする加工食品はほとんどありません。
このような理由から、いんげんは野菜類であるという意見が多いです。
いんげんが豆類だという意見は?
次にいんげんは豆類だという意見も見てみましょう。
いんげんは「インゲンマメ」と呼ばれることもあります。名前に「豆」がついているので、間違いなく豆類だろうという意見がありました。
インゲンマメはマメ亜科の一年草なので、やはり豆の仲間の感じがしますね。
さらに、いんげんの鞘の中にはしっかり豆が入っていますよね。その豆を食べているので豆類だという意見もありました。
私の意見は?
いんげんは野菜であるという意見、豆類であるという意見をご紹介してきました。
いんげん=いんげん豆と言われるという説は説得力があったのですが、よく調べてみるといんげんといんげん豆は厳密には違うものであることがわかりました。
いんげんは「いんげん豆の未熟な状態を鞘ごと食べるもの」という意味が強いのです。
熟した実だけを食べる「いんげん豆」は豆類ですが、その前段階の「いんげん」は豆類ではなく野菜類でしょう。
さらに農林水産省の豆類の定義である「加工を前提」から離れていることからも、いんげんは野菜類と分類するのが妥当だと思います。
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ちなみにいんげんって豆の部分とさやの部分どっちに栄養があるの?
いんげんが野菜か豆類か迷う理由は、いんげんには豆の部分もさやの部分もあるからですよね。
ちなみに、この豆の部分とさやの部分のどちらに栄養があると思いますか?
いんげんは、ビタミン類や食物繊維、βカロチンなどの栄養成分が入っています。
豆の部分にはタンパク質やデンプンなどが豊富に含まれているのですが、さやの部分に注目成分が含まれています。それは、アスパラギン酸です。
アスパラギン酸は利尿効果があるため「デトックス効果」が期待できます。肝臓の負担をやわらげて保護してくれるのです。
また、疲労の原因となる乳酸を分解する作用もあることから「疲労回復効果」もあります。
さらにアスパラギン酸には、肌の保湿効果と新陳代謝を高めることで、すぐれた「美肌効果」まであるのです。
豆の部分のほうに栄養があるように思ってしまいますが、さやの部分にこそ優れた栄養成分が含まれているのですね。
まとめ
鮮やかな緑色が特徴のいんげんは、まさに野菜のように見えますが、豆類であるという意見もあります。さやの中にしっかり豆があることからも、豆類と言われても不思議はありません。
しかし。農林水産省の定義など考慮すると、やはり、いんげんは野菜類であると言えるでしょう。
また、いんげんは豆の部分よりもさやの部分に魅力的な栄養成分が入っていることもわかりました。いんげんを食べる時には丸ごと食べて栄養効果を得たいですね。
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