いんげんは生で食べると危険で毒があるって本当なの?

いんげん

いんげんに毒があるという話を聞いたことがありませんか?

いんげんをたくさん食べる国では、いんげんによる中毒も少なくないというのです。実はいんげんを「生」で食べると危険で毒があります。

詳しくご説明していきたいと思います。

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いんげんを生で食べると体に悪いって本当?

いんげん

レクチンという成分が体に悪い!

いんげんが危険だとされる原因は「レクチン」という成分が含まれているからです。

レクチンとは糖に結合するタンパク質の総称です。動物や植物の細胞膜表面にあるタンパク質や糖脂質と結合することで細胞を活性化するのです。

レクチンは豆類や穀物や野菜など多くの食材に含まれています。

レクチンが含まれている食材全てが危険なわけではありません。含有量が多い食材だけ注意する必要があるのです。

レクチンが含まれる食材の中で、特にいんげんに多く含まれているのです。

いんげんの他には、大豆、じゃがいも、なす、トマトなどにもレクチンが多く含まれています。

レクチンは生の状態だと人体に悪影響を与えてしまうことが報告されています。

レクチンは腸の内膜にくっつき、下痢、吐き気や嘔吐などの症状を引き起こすとされているのです。

これらの症状は数時間続きますが、重篤化することはありません。発症してから数時間後には回復するでしょう。

実際に日本でも、いんげんを生のまま食べたり、数分煎っただけで食べたことで吐き気、嘔吐、下痢の症状が出た健康被害事例があります。

あるテレビ番組で、白インゲン豆によるダイエット法が紹介されました。この時紹介されたのが、白インゲン豆を2~3分煎るという調理方法でした。

この調理方法を真似た人たちが、健康被害を訴えたというケースがあったのです。回復するとわかっていても数時間辛い思いをするのは避けたいですね。

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いんげんで中毒を起こさないようにするにはどうすればいい?

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加熱する?

豆類に含まれているレクチンによる健康被害は、日本だけでなく世界各国でも報告されています。

しかし、いんげんを食べたら必ず悪影響が出るわけではありません。正しく調理すれば中毒の心配はありません。

レクチン中毒被害に共通しているのは、しっかり加熱していないことでした。

レクチンは75℃程度の加熱だと活性して毒性がある状態です。しかし沸騰したお湯で5~10分加熱すれば、毒性はなくなると言われています。

厚生労働省の発表によると「沸騰状態で柔らかくなるまで十分に煮ることで食品安全上の問題は全くなくなる」としています。

いんげんを食べる時にはしっかり加熱することを徹底したいですね。しっかり加熱していれば安心して食べることができますね。

水に晒す?

いんげんの含まれるレクチンの毒性を取り除くためには、加熱する調理法に加えて、水に晒す必要があります。水に晒すことでレクチンを減らすことができるのです。

昔から、大豆や小豆などの豆類を調理する時には、豆を一晩水に晒していました。そしてその晒した豆類をグツグツと煮て調理していたのです。

この水に晒すという工程は、レクチンを減らすためのものだったと考えられます。昔の人の知恵はすごいものですね。

しかし、さやいんげんなどは未熟な鞘のままの状態で食べているものです。この未熟ないんげんにはレクチンの影響を心配する必要はありません。

サッと茹でたり、生のままで食べることもできるので安心してくださいね。

まとめ

昔から豆類はコトコトと煮たり、グツグツと煮込み料理に入れたりしてきました。そして、その前にはしっかり水に晒していたのです。

これは豆類に多く含まれている「レクチン」の活性を抑えるためだったのです。レクチンが活性化すると、腹痛、嘔吐、下痢などの症状が数時間も続くことになってしまいます。

豆類は生では食べてはいけないということをしっかり覚えておきたいですね。

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