「きおうというりんごをご存知でしょうか?」
青りんごに属するりんごなのですが、黄王という名の通り皮が黄色いため、梨と勘違いしそうになるりんごです。
今回は黄王に関する情報と味の特徴、美味しい黄王の見分け方や保存方法などを紹介したいと思います。
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きおうとは
きおうの歴史
きおうは岩手県園芸試験場で「王林」と「千秋」の交配種で1994年に品種登録されました。
しかし品種登録された当時は「王林」と「はつあき」の交配種だと思われていましたが、遺伝子解析の結果千秋が花粉種だったことがわかったそうです。
名前の由来は皮が黄色いから黄色いりんごというイメージを定着させようと命名したと言われています。
味の特徴
糖度が高く酸味が殆ど無いのが特徴です。
大人になるとりんごの酸味は独特の美味しさを感じるのですが、子供は酸っぱいものはあまり好みません。きおうはほとんど酸味を感じないりんごなのでりんごの酸っぱさが苦手な方にはとても食べやすいりんごと言えるでしょう。
ちなみに青りんごと赤りんごって赤いりんごの方が甘いと視覚的に思いますが、実は青りんごの方が甘い品種が多かったりします。
堅さはほどよい堅さで普段食べている「ふじ」や「つがる」などに比べると柔らかいと感じると思います。そして果肉がそれらよりも緻密なので、歯ざわりがよく食感も楽しめるりんごです。
そして多汁で香りも高いというりんごの中でも高品質に属する品種だと言えます。
やはり平成になって品種登録をされたりんごということで人々に好まれやすい味や食感を持ったりんごと言えるでしょう。
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美味しいきおうの見分け方と保存期間
きおうは早生種と言われるやや早めに旬を迎えるりんごで、8月中旬頃から市場で見かけることがあります。
しかし黄王の旬は9月に入ってからなので、8月に出回るきおうは酸っぱくはありませんが、甘さが足りない未熟種なので購入することは控えるのが得策です。
皮の色は黄緑色のものは避けましょう。できるだけ緑色の部分が少ないきおうを選ぶのがコツです。
表面に黒い果点などが出ていても味には影響しませんのであまり気にしないで問題ありません。どの品種でも同じですが、皮の張りと重たいりんごを選ぶのが美味しいりんごを選ぶコツです。
黄王はりんごの中では保存があまり効かずに常温で3週間程度、冷蔵で1ヶ月程度となっています。長期間保存してしまうと中身がスカスカになって瑞々しさを失ってしまうので早めに食べることをオススメします。
きおうを多く生産している県は?
- 青森県:199ヘクタール(64%)
- 岩手県:111ヘクタール(36%)
- 北海道:1.6ヘクタール(1%)
黄王はりんご王国青森県が作地面積第1位でした。ついで品種登録した県の岩手県が第2位ですね。きおう自体はりんごの品種のなかで第14位でシェア率は0.5%程度とまだあまり認知されていないりんごですが、これから期待したい品種だと思います。
まとめ
- きおうは「王林」と「千秋」の交配種で1994年に品種登録をされた
- 甘くて酸味が少ないという今のりんごのトレンドにあっている品種
- 9月頃に市場に出回るものを選び、できるだけ黄色い色のものが美味しいきおう
- 保存期間は短く常温で3週間、冷蔵で1週間程度
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