トキというりんごの品種の特徴について

青りんごの画像

りんごといえば赤いリンゴか青いリンゴを想像すると思いますが、実は黄色いりんごもあるのをご存知でしょうか?

代表的な黄色いりんごといえば、「トキ」「きおう(黄王)」「シナノゴールド」などがあります。

今回は「トキ」に焦点をあててどんな味の特徴があるのか?どんな歴史があるのか?美味しいトキの見分け方は?などを調べてみました。

▶ りんごの種類一覧。甘くて美味しい品種の選び方

Sponsored Link

トキとは

切ったりんご

トキの歴史

トキは「王林」と「ふじ」の交配種からできた品種で、2004年に品種登録をされた比較的新しい種類のりんごです。

品種登録された当時は花粉種は「紅月」だと思われていましたが、後に遺伝子解析をしてみると紅月ではなくて、ふじの可能性が高いとの事がわかったそうです。

ちなみにトキという名前の由来は絶滅危惧種のトキから付けられてわけではなく、育成者の土岐(とき)傳四郎氏の名前の苗字をとってトキとつけられたそうです。

トキの味の特徴

糖度が高くて酸味が少ないのが特徴です

黄色いりんごって赤いりんごよりも糖度が低い印象があると思います。赤が甘くて青は酸っぱいみたいな印象を視覚的に思ってしまうのですが、実はりんごは赤よりも黄色の方が甘い傾向にあるのです。

赤いりんごの多くは有袋栽培、黄色いりんごの多くは無袋栽培なのが主な原因かもしれません。無袋栽培は日光を直接浴びるので、見た目はあまり良くないですが糖度は増す傾向があります。

そして多汁で香りがよく、歯ごたえが心地よいのが特徴です。最近の品種でそれでいて脚光を浴びるためにはやはり昔の品種よりも良くなければ誰も相手にしません。

トキは2004年に品種登録をされた後、味や果汁の量、食感などで「美味しいりんご」という印象を強く植え付けることに成功したために、今後どんどん生産量が増えていく品種の一つだと思います。

美味しいトキの見分け方と出荷時期

トキは黄色いりんごですが、未熟だと黄緑色の傾向があります。きちんと黄色くなっているかどうかというのが熟しているかのモノサシになります。

たまにほのかに赤くなっているトキもありますが、きちんと熟しているので問題ありません。後はりんごの基本的な選び方の重さがしっかりあるかというのを確認すれば大丈夫でしょう。

トキの出荷時期は10月です。貯蔵期間は2ヶ月程度といわれているので、12月ぐらいまでは美味しく食べれると思います。

Sponsored Link

トキの生産量が多い県は?

ランキング

  1. 青森県:310ヘクタール(89%)
  2. 秋田県:20.8ヘクタール(6%)
  3. 長野県:9.6ヘクタール(3%)
  4. 北海道:6.5ヘクタール(2%)

りんご大国青森県が圧倒的に多いみたいですね。

まとめ

時は今の主流の酸味が少なく糖度が高いりんごです。これからもどんどんと生産量を伸ばしていきますが恐らくふじのように大きなシェアを占めることは無いと思います。

理由は保存期間の短さですね。確かに甘くて美味しいですが、りんごは1年中市場に出回っています。ふじは1年近く貯蔵が効くのでその差は埋められないと思います。

それでも美味しいりんごの品種ということでこれからもどんどん脚光を浴びていくのは間違いないでしょう。

▶ りんごは皮ごと食べるほうが栄養がある?農薬の心配は?
▶ あなたは柔らかいりんごと固いりんご、どっちがお好みですか?

Sponsored Link

2 Comments

由梨

私、青果で働いています。林檎に関して良くお客様から聞かれる事が多いのが甘さ。良く分からなく、良く調べています。詳しく書かれていて助かります

返信する
管理人

スーパーなどでも最近はいろいろな品種の林檎がありますし、どう違うかは消費者も気になるところだと思います。少しでもお役に立ったのならとても嬉しいです。

返信する

管理人 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください