「まりひめっていういちごをご存知ですか?」
私は聞いたことない品種でした。どうやら和歌山県のご当地いちごのようです。
最近はいちごに力を入れている県はどこも自分たちの県独自の品種を作る傾向が強くなっています。福岡県の「あまおう」、佐賀県の「さがほのか」、静岡県の「紅ほっぺ」などはいちごが好きな人なら知っている品種だと思います。
和歌山県にもそういう独自の品種があって、それがまりひめという品種だそうです。
「このまりひめってどういういちごなんだろうか?」
今回はそんな自分の疑問を解決すべく調べてまとめてみました。
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まりひめとは?
まりひめは章姫とさちのかを交配させた品種です。
和歌山県は今まではさちのかという品種のいちごを栽培している所が多かったのですが、さちのかって少し収穫できる時期が遅かったりします。
「いちごって一番売れる時期っていつだと思いますか?」
答えはクリスマスがある12月だったりします。しかしさちのかは12月にはあまり収穫できず、本格的に収穫できるのは1月を過ぎてからです。
「これではいちごを売る機会を逃してしまっている」
そう感じた和歌山県。さちのかよりも早く収穫できるいちごで、和歌山県独自の品種を生み出したい。そういうきもちからこの真理姫という品種は生まれました。
まりひめの名前の由来は?
和歌山県の郷土工芸品である「紀州手毬」の「まり」の部分から命名したみたいです。姫の部分は親である章姫からとったのでしょう。
いちごに姫とか娘ってよく付けられますよね。「章姫」「あかねっ娘」「さぬきひめ」「かなみひめ」などがそうですね。
いちごは女性をイメージする果物という印象があるのでしょうか。私は子供の頃はいちごを漢字で書くと「女峰」だと思っていました。
実際私が子供の頃のいちごのほとんどは女峰だったので半分ぐらい正解なのですが、女峰も女性を意識する品種名です。
何故女性を意識するのか?やはり赤いからでしょうか?
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まりひめの特徴は?
まりひめは糖度が高く酸味が少なめの、甘く感じるタイプのいちごです。
子供が好きそうな品種ですね。酸っぱくなくて甘いいちごというのは。しかし私は適度な酸味を求める傾向にあるのであまり好きではないかもしれません。
酸味というアクセントがあるからこそ甘味が引き立ち、飽きないでたくさん食べれるというのが私の好きないちごなので。
形は細長い円錐形で粒ぞろいがよく、大きめのものが出来る
細長いんだ。「まり」と名付ける意味はまったくないんじゃないかな?と思ってしまいました。名付けのりゆうとして和歌山県にちなんだものを選びたい気持ちはわかります。
しかし丸くないものをわざわざ「まり」と表現するのは少しおかしいと思うのは私だけでしょうか?
粒ぞろいがよく、大きめのものができるというのは高級いちごの条件としては適していると思います。綺麗な形をしている方が高く売れますので。
私はいちごは大きくなくて一口で食べられるサイズの方が好きですが、最近のいちごの傾向として大きいいちごのほうが好まれるようです。
硬さはやや硬め
いちごは硬いほうが輸送に強いです。「硬いのと軟らかいののどちらが美味しいの?」と聞かれるとこれは好みによります。
硬いとしっかりとした果肉で食べごたえを感じることができます。軟らかいとしっとりとした果肉で歯ざわりがよいから好きという人もいます。
まりひめの旬は?
12月上旬頃から出荷されるまりひめですが、一番美味しい時期は1月・2月です。
12月のいちごって粒は大きいんですが、糖度が足りない傾向があります。なので生食用としてまりひめを食べるなら1月になるまで待つべきです。
逆に3月を過ぎると苗が疲れてしまい、小粒のまりひめが増えてしまいます。そしてだんだん暖かくなるせいか、いちごの色づきもはやまり糖度を果実に蓄える前に熟してしまう傾向があります。
そういう意味でいちご全体に言えることですが1月・2月のいちごが一番美味しいのでその時期に食べましょう。
まとめ
まりひめは和歌山県独自のオリジナルいちごです。
12月のクリスマス商戦に合わせた収穫ができるいちごというコンセプトでまりひめは作られたみたいで、それまでの主力品種だったさちのかよりも2週間も早く収穫できるのが特徴です。
味は糖度が高く酸味が少ない、いわゆる「甘いいちご」と言うタイプですので子どもが喜ぶ品種だと思います。
いちごの種類一覧、糖度が高くて甘い特徴の品種はこれだ!
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