淡白でクセのない味わいが美味しいメバル。日本各地で釣れる魚なので、釣り好きの方にも人気の高い魚です。
昔は多く出回っていたのですが、最近はあまり獲れなくなったことから高級魚として売られるようになっています。
昔から日本人に親しまれてきたメバルですが、どんな漢字で書くかご存知ですか?実は一つではなく、いくつかの書き方があるのです。ご紹介したいと思います。
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メバルを漢字で書くと目張
メバルの特徴は、大きな目です。この大きな目が張り出していることから「目張」という漢字で書くようになったのです。
メバルの目はどうしてこんなに大きいのでしょうか。それはメバルがとても臆病な魚だからです。
とても警戒心が強く、周りに敵がいないかよく見えるように、目が大きく進化したと言われています。
ちなみにメバルの視力は0.15ほどと考えられています。人間の視力が1.0~1.5くらいと考えると、メバルの視力はかなり悪いですね。
また、メバルの飛び出したような目は、昔の人にはカエルのように見えていました。
江戸時代には、メバルはカエルが化けた生き物だと思われていたのです。確かにカエルのようにも見えますね。
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他にも魚ヘンで書くとどう書ける?
休むって書くけれどメバルって根魚なの?それとも回遊魚なの?
メバルには「目張」以外の漢字もあります。「鮴」という漢字です。
魚ヘンに「休」と書いてメバルと読むのです。あまり見たことがない漢字かもしれませんね。お寿司屋さんなどで目にすることがあるかもしれません。
メバルはどうして魚ヘンの「休」なのでしょうか。
これはメバルの生態に関係しています。メバルは岩礁や海藻の間で生活しています。岩と岩の間に隠れていてなかなか出てこないのです。
これが休んでいるように見えることから「休」という字が入っているのでしょう。
このように根に生息する魚のことをまとめて「根魚」と呼びます。「ロックフィッシュ」とも呼ばれます。
ロックフィッシュは堤防や港などにいるため釣れやすいということで、釣りをする方から人気があるのです。
また、根魚は何でも食べる特徴があります。上あごより下あごが発達しており、落ちてくるものを何でも口に入れようとするのです。
根魚はメバルの他に、カサゴやアイナメなどもいます。確かに、みんな受け口になっていますよね。
一方、一生一つの場所で生きるのはなく、常に広大な海を泳ぎ回っている魚もいます。これを「回遊魚」と言います。
起きている時も眠っている時もずっと泳ぎ続けているのです。回遊魚が泳ぐことは、人間が息をするのと同じなのです。サンマ、サケ、イワシなどが回遊魚として有名ですね。
メバルを英語で書くとどうなる?
メバルを英語で書くとどうなるのでしょうか。やはり漢字と同じように、英語の書き方も一つではありませんでした。
1つ目は「Japanese rockfish」です。「rockfish」とは根魚と同じ意味の「ロックフィッシュ」ということですね。
メバルは根魚なので間違いではありませんが、メバルがJapanese rockfishであるのなら、カサゴやアイナメもJapanese rockfishということになってしまいますよね。
2つ目は「Japanese sea perch」です。「perch」とは、「(鳥が止まり木に)止まる」「羽を休める」などの意味があります。
「Japanese」=日本の、「sea」=海に「perch」=止まる、という意味になりますね。これは、漢字の「鮴」と雰囲気が似ていますね。
海に止まっている魚ということで、メバルの雰囲気が出ていると思います。こちらの方が外国人には伝わるかもしれませんね。
あとがき
ここまで、メバルの漢字と英語の書き方についてご紹介してきました。
大きい目が張っていることから「目張」、いつも動かず休んでいるように見えるから「鮴」と書くのです。どちらもメバルの特徴を掴んでいる漢字なのでとても覚えやすいですね。
英語の場合には、海に止まるロックフィッシュということで「Japanese sea perch」と書くのが良いでしょう。
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