ズッキーニといえば、西洋版きゅうりでしょ!と考える人も多いと思います。
実はウリ科の植物で、カボチャの仲間なのです。味もまた、きゅうりと言うよりナスに近い感じですね。ただそれゆえに、調理法は多彩です!
今回は、そんなズッキーニの栄養とその効能に、まずは注目し、食べ過ぎたときの弊害についてもお話ししたいと思います。
・ズッキーニの栄養と効能は?
先にお話した通り、ズッキーニは、その淡白な味からは想像もつかないような、栄養豊富な野菜です!もちろん、美容効果もあります。
更にカロリーも糖質も低いので、ダイエット向きですし、調理法は、生食でも、煮ても焼いても揚げても美味しくいただけるので、様々な料理に応用できる優れものです。
・ズッキーニの栄養は?
ズッキーニ100gあたりの栄養素をお伝えします。
エネルギー 14kcal
水分 94.9g
タンパク質 1.3g
脂質 0.1g
炭水化物 2.8g
ビタミンC 20mg
β‐カロテン 320μg
ビタミンB2 0.05mg
葉酸 36μg
ビタミンE 0.8mg
ビタミンK 35μg
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB6 0.09mg
食物繊維 1.3g
ナイアシン 0.4mg
カリウム 320mg
ナトリウム 1mg
カルシウム 24mg
マグネシウム 25mg
リン 37mg
鉄 0.5mg
以上、いかに栄養が豊富か分かりますよね。
・ズッキーニを食べたら期待できる効能は?
主な栄養素をピックアップして、それらの効能をご紹介します。
カリウムは、生活習慣病の大敵であるナトリウム(塩)を排出してくれます。特に高血圧の予防に役立ちますよ。
ビタミンCは、風邪予防や疲労回復、肌荒れを改善する働きがあります。
β‐カロテンは、体内でビタミンAに変換され、老化を促進させる活性酸素の増殖を抑えたり、取り除いてくれたりします。
ビタミンB群は、代謝を上げ、アンチエイジング効果がありますよ。
食物繊維は、腸の働きを整えてくれます。ズッキーニの食物繊維は、不溶性なので、大腸まで送られて便をかさましし、排出を助けてくれます。便秘解消に効果的ですね。
カルシウムは、骨や歯を形成します。
葉酸は、水溶性ビタミンの一種で、酸素を体内の隅々まで運ぶ赤血球を成熟させてくれます。特に妊婦さんにお勧めで、胎児の神経系の成長を助けてくれますよ。
ビタミンKは、血液凝固を促します。また、骨の形成を助ける役割もありますよ。
・ズッキーニって食べ過ぎたら体に悪いの?
いかに体に良いと言われている食材でも、食べ過ぎは害を与えしまうことがあります。
その一例がズッキーニですね。
ズッキーニの食べ過ぎが良くない理由は、2つあります。
1つ目は、ウリ科の植物に含まれている「ククルビタシン」という成分が関係しています。ズッキーニも、カボチャやメロンと言ったウリ科植物の仲間で、この成分を必ず含有しています。時に、この成分を大量に含んでいるズッキーニが出来しまう場合があり、それが危険なのです。この成分は、少量なら問題がありませんが、摂り過ぎると食中毒を起こしてしまいます。
ですから、ズッキーニを食べる前には毒味をする必要があるのです。ヘタ付近が、特にこの成分が多いと言われているので、包丁でヘタを落としたら、その断面をなめてみます。大量に含まれているズッキーニは、舌がしびれるような、耐えがたい苦味を発しているので、それを感じたら、捨ててしまうことです。どう調理をしても、その成分は抜けません。
2つ目は、アレルギーの問題です。花粉症は、スギだけが原因ではありません。キク科の雑草であるブタクサに反応する人も多いと思います。そのアレルゲンがズッキーニと良く似ているのです。
ですから、ブタクサに反応する人は、ズッキーニを食べてもアレルギー反応を起こす可能性が非常に高いのです。
心当たりのある人は、絶対にいきなり大量に食べるようなことをしてはいけません!最悪の場合、アナフェラキシーショックを起こすかもしれません。少量ずつ食べてみて、まずは、唇や口の周り、のどの腫れがないかどうか確認する必要がありますね。
以上が、ズッキーニを食べ過ぎてはいけない理由2つです。
くれぐれもお気を付け下さいね。
・1日どれぐらい食べるのが適量なの?
健康や美容のためにと、ズッキーニを積極的に摂ろうと思われる人がいるかもしれません。
できるなら、調理前に確認をすることが大切です。もしそれができないのなら、調理したものを食べてみて、強烈な苦味を感じたら、その時点で飲み込まず、捨てて下さい。それ以上は食べ進めないことです。
また、ブタクサにアレルギーがある人は、ズッキーニを食べること避けた方が賢明ですね。
何事も常識の範囲で、食べ過ぎないことが一番です。
・まとめ
ズッキーニの栄養や効能についてお話ししてきました。
非常に栄養価も高く、美容にもダイエットにもお勧めの食材ではあります。一方で、食べ過ぎは危険な場合があるのも事実です。
くれぐれも、苦味の強いズッキーニは避け、また、ブタクサアレルギーの人はズッキーニを除去し、その他の場合も、たくさんある食材の一つとして、楽しむ程度の量にして下さいね。
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