ビジネスレターや大事な手紙を書くとき時候の挨拶を使う事があると思います。時候の挨拶の使い方で難しい事はやはり「いつ使うのか?」だと思います。
ここを間違ってしまうと、どんなに本文が素敵でも台無しにしてしまいますし、大事な取引先が「この人大丈夫か?」と不審に思ってしまう可能性があります。
そういうことがないようにきちんと時候の挨拶は理解しましょう。
今回は『早春の候』について記事にまとめました。
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早春の候
読み方はどうやって読むの?
早春の候は「そうしゅんのこう」と読みます。
早春に関して「はやはる」と読む日本人はほとんどいないと思います。候に関しても普通の音読みで「コウ」と読みましょう。「そうろう」と読まないように気をつけましょう。
「はやはるのそうろう」なんて読むと生きている時代を間違えている人に思えてしまいますね。どこか時代劇とか昔のドラマなどで出てきたら違和感がないのですが、今使うには少しおかしな読み方ですね。
時候の挨拶の90%は普通に読める音読みで読めば失敗しません。もし読めない時候の挨拶にでくわしたらとりあえず音読みで読んでみましょう。
早春の候の意味は?
早春の候は「春の始めの季節になりました」という意味になります。
まずは単語を2つに分けましょう。「早春」と「候」ですね。早春からまず紐解いていきます。
早春とは「早めの春」という漢字をそのまま解釈すれば良いと思います。「春の始め」などこの辺は自由に解釈してよいと思います。
候は「季節」「時期」みたいな解釈で問題ありません。
時候の挨拶のほとんどは「○○の候」という使い方をするので候の意味はきちんと覚えておきましょう。
候ではなくみぎりと使う事もできます
早春のみぎりと使うのもいいみたいです。時候の挨拶というのは中国から伝来した言葉で、候を日本語風にするとみぎりになるみたいです。
候だと少々堅苦しい挨拶になってしまうのでみぎりを使うことで少し柔らかく表現出来る為、昔は女性がよく使っていた時候の挨拶だそうです。
なので今も男性が書く手紙にはあまり使われず、女性が手紙を書く時に用いるのがよいでしょう。
ちなみにみぎりを使う場合は『早春のみぎり』と書いて『はやはるのみぎり』と読んでも間違いではないようです。
早春と立春の違いは?
「早春と立春ってどう違うの?」
簡単に説明すると「早春」は初春の時期に使う言葉、「立春」は二十四節気の一つです。
春は3つに分けることができて「初春」「仲春」「晩春」となります。3つの春の最初の事を「初春」と呼びます。
初春とは二十四節気の立春から啓蟄の前日の期間に使う言葉で2月上旬から3月上旬までの期間の事を指します。
「立春」は二十四節気の一つで春の最初の節気になります。毎年変動しますが、2017年だと2月4日が立春になります。
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早春の候って使う時期はいつからいつまで?
早春の候は立春(2/4)から啓蟄の前日(3/4)まで使うのが適している時候の挨拶です。
早春と立春の違いの時に書いちゃいましたね。この期間に使うのが適しています。
ただ2月上旬って正直春を感じるにはまだ寒い時期だと思います。なので2月上旬にはあまり私は使いません。2月上旬なら「余寒の候」「残寒の候」などの言葉の方がまだ冬の寒さが伝わる時候の挨拶なので良いと思っています。
3月中旬にや4月に使っても良いの?
「3月中旬なんてまだ春になったばかりの季節なんだから使ってもいいんじゃない?」
確かに3月中旬はまだ春の始めだと思っている人多いです。なので使っても間違いではないんです。でも手紙の送り先が厳格な人で早春を3月中旬に使っている手紙を見たらどう思うでしょうか?
マイナスな感情を抱く恐れがありますよね?そういうマイナスの要素を手紙に残したくないので私は3月中旬にも4月にも早春の候という言葉を使うのは控えます。
早春の候を用いて簡単な文例
手紙の書き出しの基本は「頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉」です。
「拝啓 早春の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます」
などでしょうか?結びは早春という季節を意識すると暖かくなってきたけれどまだ寒いことや気温の変化が大きい季節というのを意識したらいいと思います。
「季節の変わり目なのでお風邪など召されませんようくれぐれもご自愛ください」
まとめ
- 早春の候は「そうしゅんのこう」と読む
- 早春の候の春になったばかりの時期という意味
- 使う時期は立春(2/4)から啓蟄の前日(3/4)まで
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