毎日の食事の調理で油は欠かせない存在ですよね。炒め物や揚げ物等で油を使用しますが、サラダ油とキャノーラ油の違いをご存知でしょうか。
今回はサラダ油とキャノーラの違い、そしてどちらの油が安全なのかについてご紹介します。
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サラダ油とは?
サラダ油はサラダのドレッシングの材料として使用される事を前提として作られた食用油です。
サラダ油として使用される材料は菜種、とうもろこし、ひまわりの種、ごま、紅花、綿実、こめ、ぶどう、大豆となっています。
これらの材料が2種類以上混合された油は混合サラダ油となっています。サラダ油は低温でも凝固しない性質があります。
その為、サラダを始めとする低温調理にピッタリな食用油となっています。
ドレッシングやマヨネーズの原料として使用されており、炒め物や揚げ物としても使用する事が出来ますが、高温となると酸化しやすい性質があります。
日本農林規格では0℃の環境で5.5時間放置しても濁らない物がサラダ油の条件とされています。
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キャノーラ油とは?
キャノーラ油は菜種油の一つでアブラナ科の植物を原料とした油となっています。
キャノーラ油はカナダで開発され、名づけられた油となっており、菜種油と全く同じ油ではありません。
キャノーラ油はサラダ油と比較すると加熱剥きの油となっており、唐揚げやトンカツ、天ぷらといった揚げ物にピッタリな油です。
キャノーラ油には低温でも凝固しない様に精製されえた物もあり、サラダ油のように7ドレッシングの材料として使用される事もあります。
キャノーラ油JAS規格に沿ったサラダ油となっていますが、サラダ油はキャノーラあぶらと呼ばれる事はありません。
サラダ油の原料としてキャノーラ油が使用されていると考えるとよいですね。
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キャノーラ油の方が体に悪いと言われているが真相は?
殺虫剤の原料?
「キャノーラ油が殺虫剤の原料として使用されている」なんて話を耳にした方はいらっしゃいますか。
この話を聞いた方の中にはガーデニングの殺虫剤としてキャノーラ油を撒いている方もいるのではと思われます。
しかしこれは根拠のない嘘です。
殺虫剤の原料として使用されているのであれば、日常的に摂取している私たちの健康にも少なからず害が出ていてもおかしくありません。
そんな物を調理としして使用するハズがありません。キャノーラ油が殺虫剤の原料となっている話は全くの嘘なのです。
遺伝子組み換え
キャノーラ油に関わらず多くの食品に「遺伝子組み換えではない」という表示が記載されているのを観かけた事があると思われます。
食用油の原料であるトウモロコシや大豆、菜種等は遺伝子組み換えによって作られたものがほとんどとなっています。
遺伝子組み換えによって作られた作物を摂取するとガンや白血病、不妊といった多くの病気や症状の原因ともなってしまいます。
その為、消費者の多くは「遺伝子組み換えではない」と記載されている商品を好む傾向があります。
しかし根本的に病気や症状の原因となってしまう恐れがある物の販売を許可するワケがありません。
輸入品であっても厳しいチェックによって安心安全な物だけが国内で流通されています。
つまり遺伝子組み換えで作られた穀物であっても、健康被害の原因となる成分はしっかりと除去された状態となっており、摂取しても全く問題が無いのです。
トランス脂肪酸
健康に気を配った生活を行っている方であればご存知かと思われるトランス脂肪酸。このトランス脂肪酸を摂取すると狭心症や心筋梗塞の原因となってしまいます。
古くなった油や使いまわししている油に多く含まれる成分となっており、摂取を避ける事が大切な成分ともなっています。
そんなトランス脂肪酸はキャノーラ油に含まれている成分ですが、サラダ油の方が多く含まれているのです。
キャノーラ油は1%以下となっていますが、サラダ油は1.5%程含まれています。
多量摂取しなければ大きな問題となりませんが、毎日大量の揚げものを摂取するとトランス脂肪酸の蓄積の原因となってしまうので、注意が必要ですね。
認知症がすすむ?
またアメリカの研究機関によってキャノーラ油が認知症の促進に繋がってしまうとの解明を発表しています。
これはキャノーラ油を摂取すると脳を有害な物質から保護するためのタンパク質が減少してしまい、学習能力の低下が原因とされています。
ただ多量摂取でもしない限り、認知症の原因となる事もありません。
結局どっちが体にいいの?
キャノーラ油とサラダ油のどちらが体に良いのか分からなくなってしまいますが、どちらが良いのか決定させる事は出来ません。
それぞれで含まれている成分は異なってきますし、メリットもデメリットもあるので、健康的に良いと決める事は出来ないのです。
あとがき
生食ではサラダ油、加熱調理用でキャノーラ油が一般的とされていますが、トランス脂肪酸の含有量や原材料の遺伝子組み換えが気に掛かってしまいます。
どちらも摂取過多は病気や肥満の原因ともなってしまうので、適量を摂取する事が最も大切な事となりますね。
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