秋は味覚の宝庫ですよね。中でも高級食材として重宝され、1本数万円もの価値が付く食材と言えば「松茸」ですよね。
豊かな香りが魅力的で土瓶蒸し、焼き松茸と贅沢さを堪能出来る食材です。今では高級食材としても知られてる松茸も、昔は安い食材であった事をご存知でしょうか。
今回は松茸が高い理由や昔は安かった事について触れてみたいと思います。
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松茸は昔は安かった?
松茸といえば「高級食材」と誰しもがイメージしてしまいます。秋の味覚であっても、口にできる機会ってなかなかありませんよね。
でもそんな松茸も昔は安く購入できる食材となっていたのです。
現在ではシイタケやしめじといったキノコ類が比較的安価に購入する事ができますが、昔はシイタケよりも松茸の方が安く買えていたのです。
そんなシイタケよりも安かった松茸が何故高級食材になってしまったのか不思議に感じてしまいますよね。
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松茸が高くなった理由は松茸が生育する環境が失われた事!
赤松が伐採されてしまった?
松茸は「赤松」の木の根元にしか生育しないキノコです。つまり赤松が減ってしまうと松茸の数も減少してしまうのです。
赤松は山で多く自生しています。しかし高速道路やダム、住宅地といった工事によって赤松が伐採され、赤松自体の数が激減してしまいました。
その為、松茸の収獲数も激減し高級食材となってしまったのです。
痩せた土地の方が育つきのこ+プロパンガスの普及?
シイタケを始め、キノコ類は枯れ葉や枯れ枝が腐った事で出来上がった腐葉土が栽培に適しています。
しかし松茸はこの逆の環境である痩せた土地が生育に適しているのです。今でこそ、プロパンガスを始め多くの燃料が豊富となっていますが、昔は山に生えている木々が貴重な燃料となっていました。
燃料として適度に木々が伐採されると土に落下する枝や枯れ葉の量も少ない事で、松茸の育成に丁度良い環境が保たれていたのです。
しかしプロパンガスの普及により、木々が燃料として使用されなくなると多くの枝や枯れ葉が落下して腐葉土が多くなり、松茸の育成に不向きな土地となってしまったのです。
松茸は人工栽培が確立できていないことも高騰の要因!
「シイタケのように人工栽培すればいいのに」と感じる方もいらっしゃいますよね。実は松茸は人工栽培の方法が未だに確率されていないのです。
松茸の育成には赤松の存在が必須となりますが、この赤松から松茸を誕生させるという方法自体が確立されていないのです。その為、シイタケや他のキノコ類のように人工栽培が行えない事で、流通数も安定せず高騰しているのです。
あとがき
昔はシイタケよりも安かった松茸。
松茸に欠かせない赤松の伐採や土壌環境の変化によって収獲数が激減した事。そして人工栽培が未だに確立されていない為にで流通数が少ない事が「高級食材」の理由となっているのです。
安定した収穫量や流通量があれば、松茸はもっと身近な食材として楽しめる食材となりますね。
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