人参はとても栄養があり、比較的安価な事もあり毎日の食事で登場する機会も多いですよね。さて、人参と言えば赤い色合いが特的な食材ですよね。
でも、どうして人参が赤いのか疑問を感じられた方もいらっしゃいますよね。
今回は【どうして人参が赤いのか?】【色の濃い人参のほうが美味しいのか?】についてご紹介します。
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人参が赤くなる理由とは?
多くの方が「人参は赤い」というイメージを持たれていますよね。どうして、人参は赤い色合いとなっているのか解らない方も多いですよね。
ほとんどの方が人参に含まれているカロテンだと思ってしまいますよね。でも、この人参の赤い色はカロテンではないのです。
実は【アントシアニン】によって赤い色合いとなっているのです。
アントシアニンと言えば、ブルーベリーに含まれているポリフェーノールをイメージされる方が多いですよね。
アントシアニンは植物界で多く存在している色素で、その植物に含まれている糖分と結合する事で着色するのです。
このアントシアニンは人参にも含まれており、人参特有の赤い色合いとして現れているのです。
人参が赤くなるには色々と厳しい条件がある?
人参は「赤」が当たり前と思っている方が多くいらっしゃいますが、赤くする為には厳しい条件があるのです。
ます、特に大切な事は「播種の時期」です。
気温が20度以上にならないと、人参に含まれているβカロテンが生成されないのです。このβカロテン量が少ないと人参特有の赤みにならないのです。
つまり、気温が20℃を超える一定の時期でないと赤くならないので、8~9月頃が播種におすすめな時期となっているのです。
また、土壌にしっかりと植えられていない事も大きな要素となります。土がしっかりとかぶさっていない部分は緑色のままとなってしまいます。
これは日光に当たり光合成が行われた事で、緑色になってしまうのです。人参全体をしっかりと赤くする為には、上部までしっかりと土をかぶせてあげる事です。
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普通の人参より赤い!金時人参とは?
一般的に購入される人参はオレンジ色に近い赤色ですよね。でも、もっと赤い人参がある事をご存知ですか。
それが【金時人参】です。
金時人参は京野菜の一つで、長さが30㎝の細長い形で収穫時期が短い事で、流通数も少ない人参となっています。
西洋人参よりも甘味が強く、人参特有の匂いがほとんどないので人参嫌いな方にもおすすめな品種です。
金時人参は日本が原産ではなく、16世紀頃に中国から導入された品種されています。
実は品種によっては赤くならない人参があるって本当?
人参と言えばやはり赤い色合いが特徴的ですが、品種によっては赤くならない人参がある事をご存知ですか。
実は赤くならない人参は日本各地で栽培されているのです。
あとがき
人参の色が赤いのはポリフェノールであるアントシアニンによるものなのです。
アントシアニンが含まれていても、赤くするには栽培条件がしっかりとしていなければならないのです。
京野菜の一つでもある金時人参は一般的な人参よりも、濃厚な赤みとなっているので、甘味を比較されてもよいですね。
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