タラの芽は昔から日本中で親しまれてきた食材です。そして地方ごとに様々な呼ばれ方をしているのもタラの芽の特徴です。
「たろっぺ」や「オニノカナボウ」などのユニークな方言をご紹介したいと思います。
タラの芽の旬の時期っていつなの?地域によって違うの?Sponsored Link
タラの芽の事をたろっぺって言う地方があるって本当?
タラの芽の方言の中で有名なのは「たろっぺ」「たらっぺ」「たろっぽ」です。群馬県ではこの呼び方が主流です。
「タラ」という言葉が変化して「たら」「たろ」になったのかと思ったのですが、「太郎」という言葉が変化したものなのです。
タラノキに生えるタラの芽は、先端部分に生える頂芽と、その下に生える側芽があります。
タラの芽を収穫する時には、木を枯らさないために頂芽だけを採るのです。
1番上のタラの芽を「太郎っぺ」、2番目のタラの芽を「次郎っぺ」、3番目のタラの芽を「三郎っぺ」と呼んでいました。
「太郎っぺ」だけを採るようにしていたことから、「たろっぺ」「たらっぺ」「たろっぽ」になったとされています。
タラの木をしっかり守っていくために考えられた呼び方なのですね。タラの芽への愛情が感じられます。
また、「オニノカナボウ」と呼ぶ地域もあります。これはタラノキのとげとげの幹の部分が「鬼の金棒」に似ているからだと想像がつきますね。
実際にタラノキの棘はとても強くて危険です。見た目だけでなく、タラノキの棘の威力も「鬼の金棒」のようですね。
タラの芽はとげありととげなしがあるって本当?タラノキは「タランボ」とか「キウド」とか呼ばれることも
タラの芽だけでなく、タラノキにも様々な呼び方があります。有名なのは「タランボ」という呼び方です。タラノキの別名をして記されていることも多いです。
また「キウド」という呼び方もあります。
これがタラの芽が、ウドの芽に似ていることが理由です。ウドの芽とタラの芽は、見た目だけでなく味は食感もとても似ています。
タラの芽の天ぷらか、ウドの芽の天ぷらか迷うことがよくあります。「キウド」と呼ばれることでさらに混合してしまいそうです。
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タラの芽は郷土料理も色々ある!
地域ごとにタラの芽の呼び方が違うように、食べ方も地方によって違います。天ぷらだけではない、2つのレシピをご紹介しましょう。
1つ目は山形県で人気の「タラの芽のベーコン巻き」です。
さっと茹でてあく抜きしたタラの芽にベーコンを巻き爪楊枝で留めます。フライパンでベーコンに焦げ目がつく程度に焼いたら完成です。
お好みで塩コショウやレモンをかけていただきます。
山形県と言えば、タラの芽の天ぷらとお蕎麦が有名ですが、ベーコン巻きもよく作られています。
2つ目は鳥取県、島根県で作られている「タラの芽のきんぴら」です。
タラの芽、ごぼう、にんじん、ちりめんじゃこ、唐辛子を炒めて、砂糖醤油で味付けするだけです。ごま油や白ごまで風味をつけましょう。
いつものきんぴらにタラの芽を入れることで、春の香りを感じることができるお洒落な1品になります。おすすめのレシピです。
まとめ
ここまで、タラの芽の方言について見てきました。
タラの芽の生産がさかんな群馬県では、昔から「たらっぺ」「たらっぽ」など多くのタラの芽を現す方言がありました。
群馬県では人々の生活の中でタラの芽は特別な存在だったのかもしれませんね。
みなさんの地域ではどのようなタラの芽の方言がありますか?調べてみるもの面白いですね。
また地域ごとのタラの芽レシピもあります。天ぷら以外の食べ方も楽しみたいですね。
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