とうもろこしは、私たちの食生活に欠かせないものですよね。
丸ごと茹でたとうもろこしだけでなく、コーン油やコーンフレーク、ポップコーンなどの加工食品として食べていることも多いですよね。
そんなとうもろこしには、実はものすごくたくさんの方言が存在することをご存知でしょうか。今回はとうもろこしの方言について考えてみたいと思います。
とうもろこしの種類一覧!昔ながらの品種はどれ?
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とうもろこしととうきびは同じ食べ物だというのは本当?
とうきびは方言?
おじいちゃんおばあちゃんが、とうもろこしをとうきびと呼んでいて「あれ?」と思ったことがありませんか?
「とうもろこし」と「とうきび」は違う食べものだと思われがちなのですが、どちらも全く同じ食べ物のことを指しています。
とうもろこしもとうきびもイネ科の一年生植物です。世界三大穀物の一つであり、日本人の食生活にも欠かせない食べ物となっています。
とうきびとは、北海道、山形県北部、石川県、福井県、香川県、愛媛県、山口県西部、九州、群馬県、埼玉県、愛知県奥三河地方などで使われているとうもろこしの方言なのです。
さらに、昭和の前半頃までは、この地域以外でも全国的にとうもろこしをとうきびと呼んでいました。
だから今でもとうもろこしをとうきびと呼ぶお年寄りの方が多いのですね。
とうきびの名前の由来は?
とうきびの名前の由来は、「唐(トウ)」と「黍(キビ)」からきています。
とうもろこしは16世紀に中国の唐(トウ)からポルトガル人によって日本に持ち込まれたとされています。
唐(トウ)からやってきたキビという穀物に似ている食べ物ということで、とうきびと呼ばれるようになったと言われています。
キビとは日本五穀の一つとされる穀物で、「桃太郎」のお話に登場する「きびだんご」の材料です。
キビの黄色い実ととうもろこしの黄色い粒が似ているということから、このような名前がついたという説が有力です。
とうもろこしという名前の由来ってどこから来ているの?
とうもろこしの名前も、とうきびの由来と似ています。
とうもろこしが日本にやってくるずっと前に、「もろこし」という植物が中国から伝えられていました。
もろこしはスナック菓子の原料になっていたり、ペットフードに使われることもある食材です。もろこしが品種改良されて作られたのがとうもろこしなのです。
16世紀にとうもろこしが日本に入ってきた時に、唐からやってきた「もろこし」に似ている食べ物ということで「とうもろこし」という名前がつけられたと言われています。
実はとうもろこしはとんでもない数の方言があるって本当なの?
「もろこし」はとうもろこしの方言であることがわかりました。
でも自分の住んでいる地域ではとうもろこしの別の方言を使っているという人も多いでしょう。私もとうもろこしをもろこしとは違う方言で呼んでいました。
そこでとうもろこしの他の方言を探そうと思い調べてみることにしました。すると驚きの事実がわかったのです。
なんととうもろこしには267種類もの方言があるのです!日本方言大辞典にしっかり掲載されています。
ここで全て紹介することはできませんが、とうもろこしの方言にはある法則がありました。
「中国などの外国からやってきた食べ物」という由来からつけられた名前が多いです。
なんばん(南蛮)、なんばんきび(南蛮黍)、こうらい(高麗)、こうらいきび(高麗黍)などの方言は外国からきたという意味が込められていますね。
しかし、「ぐしんとーじん」「せーたかきび」「まごじょ」「ぎょく」などユニークな方言もたくさんあり、全ての由来を知ることはなかなか難しいでしょう。
まとめ
古くから親しまれてきた食材には、色々な方言があるものです。
しかし、とうもろこしの方言は一般的に方言が多いというレベルをはるかに越えています。267種類もの方言が存在するというのです。
その中でも有名なのが「とうきび」ですね。唐からやってきた黍に似ている食べ物という意味が由来となっていました。
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