秋晴の候という時候の挨拶があります。ビジネスレターや手紙などで使う言葉なのですが、なかなか正しく使える人は少ないと思います。
今回の秋晴の候で難しい点は2点だと思います
『読み方がわからない』
この言葉を正しく変換しようとしても私が使っているgoogleIMEだと出てきません。変換しようと思って候補として出てこなかったら不安になり「この読み方合っている?」みたいに思いますよね。
『使う時期がわからない』
晴れた秋。この単語だけではいつ使えばいいかなんてわかりません。知らない人は秋ならいつでも使ってしまいそうになりますよね。
この2点を理解しないで使ってしまった場合、大事な商談とかで最初の書き出しで相手に「この人は常識を知らない人なのかな?」と思われる可能性があります。
そんな事がないように、今回は秋晴の候という言葉の正しい使い方について記事にしていきたいと思います。
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秋晴の候とは?
似たような時候の挨拶で『秋晴れの候』という言葉がありますが、意味も使う時期も同じです。使いたい方を使うと良いと思います。
読み方は?
秋晴の候は『しゅうせいのこう』と読みます。
時候の挨拶は音読みで読めば間違いないという法則通りに読めば間違えません。しかし『あきばれのこう』と読んでも間違いではありません。
あまり手紙を口に出して読むこととかは少ないと思いますが、『しゅうせい』というより『あきばれ』と言った方が意味が伝わりやすいと私は感じます。
正しい読み方としては『しゅうせい』だけれど、相手に伝わりやすさとしては『あきばれ』と覚えておくと良いでしょう。
意味は?
秋晴の候は『秋晴れの心地よい季節となりました』という意味になります。
秋晴を辞書で引くと「秋の、よく澄んで晴れ渡っている空のようす。秋の快晴。」となっています。秋晴は秋の季語としても使われることがあるようですね。
使う時期は?
使う時期は二十四節気の白露(9/7)~霜降の前日(10/22)まで使うのが正しいと言われています。
(2016年の場合)
二十四節気は毎年変動しますので来年には1日前後変わってしまいますが、今年使うなら9/7-10/22と覚えておきましょう。
「9月の初旬」「10月下旬以降」に使う予定でこの記事を読んでいる人は秋晴の候を使わずに違う時候の挨拶を紹介します。
雨が多い気候なのに秋晴の候を使うのは少し季節感を間違えています。少しでも季節感を出す手紙を書きたい場合は、上記の表の言葉を使うと良いと思います。
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秋晴の候を使った文例は?
手紙の書き出しの基本は『頭語+時候の挨拶+安否を気遣う言葉』となっています。それを踏まえて簡単な例文を紹介したいと思います。
- 拝啓 秋晴の候、○○様におかれましてはますますのご活躍のことと、拝察いたしております。
- 謹啓 秋晴の候、○○様にはその後お変わりなくお過ごしのことと存じます。
- 拝呈 秋晴の候、皆様におかれましては一段とご発展のことと大慶至極に存じます。
- 謹呈 秋晴の候、貴社におかれましてはますますご清祥のこと存じます。
まとめ
- 秋晴の候は「しゅうせいのこう」または「あきばれのこう」と読みます
- 「秋晴れの心地よい季節となりました」という意味になります
- 使う時期は白露~霜降までとなります
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