とよのかっていう品種のいちごをご存知でしょうか?
昔からのいちご好きなら聞いたことある人も多いと思いますが、最近イチゴ好きになった人にとっては知らない品種かもしれません。
今回はとよのかってどういう品種だったの?っていうお話をしたいと思います。
Sponsored Link
とよのかとは?
「ひみこ」×「はるのか」という交配種で品種登録されたのは1984年という少し古めの品種です。
この品種は暖地向きで九州などで多く栽培されていて、一時期いちごの収穫量1位をとったこともある品種でした。
その当時は東の横綱が「女峰」で西の横綱が「とよのか」という2大人気品種だったりしました。
しかしいちごはどんどん新しい品種がでてきてその都度人気は変わっていくものだったりします。「あまおう」が世に出回るようになってからはとよのかの収穫量も激減してしまい、今では昔ほど作られていません。
とよのかの特徴
糖度と酸度のバランスがよい美味しいいちご
とよのかの糖度は12-15度といちごの中では高い水準の糖度の品種です。対して酸度は0.65-0.7とあまおうなどに比べると酸度が高めです。
いくら糖度が高くても、酸度が高めだと人によっては酸っぱいと感じてしまう事も多く、いちごの甘さを求める人にとってはあまり好きになる品種とは言えないでしょう。
しかし私は糖度と酸味の調和こそいちごの美味しさと思っているのであまおうに比べるとこっちの品種の方が好きです。
適度な酸味がいちごを飽きさせないで病み付きになるポイントだと思うのでそういう方にとってはかなり好きな部類の品種だと思います。
形は少し歪なものが多かったりする
とよのかは大粒傾向なのですが、いびつな形のものができやすくあまり綺麗な形にならない傾向があります。
収穫量が減って人気がなくなっている原因はココにあると私は思います。形が悪いため見栄えが良くない物が多くできてしまう。
対して他の新しい品種って円錐形のとがった格好いいいちごや、円錐形だけれど丸っこくてキュートないちごが多いです。
それに比べると見栄えが悪くて消費者からみても買いたいと思いにくい形をしているんです。
果肉が柔らかく多汁でジューシー
とよのかは果肉が柔らかくて噛むと果汁が口の中に広がるほど多いです。とても良い特徴だったりするのですが、果肉が柔らかいというのはデメリットでもあります。
スーパーなどで買ってきていざ食べようと思ったらいちごが潰れていて傷んでいた。そういうことも起こり得る品種ということです。
果肉が柔らかいというのは扱いが難しい事にもつながるので管理がやや難しかったりします。スーパーのラップの押しつけ程度でも傷んでしまうことがあるので細心の注意が必要です。
悪い所もあるとよのかですが、味は今の新しい品種と負けていないと思います。昔ながらのいちごを食べたかったらとよのかはかなりオススメの品種だと思います。
Sponsored Link
美味しいとよのかの見分け方とは?
まずは旬の時期のとよのかを買うことです。
12月からいちごは出回りますが、まだ買うには少し早すぎたりします。
いちごが美味しいのは1月~2月なのですが、12月から出回ります。その理由はクリスマスにあったりします。
クリスマスケーキの為にいちごの消費量が多くなるため、早いうちから出荷する傾向があり、生で食べるにはまだ酸っぱいいちごが多く出回ります。
ケーキ用だったら甘いケーキのワンポイントとして少しぐらい酸っぱい方が舌休めになるのですが、生で食べるには酸味の方が目立ってしまいあまり美味しくない。
そういうのが12月のいちごの傾向だったりします。落ち着いて1月になるまで待ちましょう。
色はきちんと着色しているかを確認
とよのかは色で熟しているかすぐわかります。できるだけ赤いほうがきちんと熟している傾向があります。そういうのを選ぶと甘いいちごの可能性があります。
しかし赤いものを選ぼうとして赤く黒ずんでいるものは避けましょう。熟しすぎていて少し傷んでいるいちごです。
保存状態をきちんと確認
旬の時期のいちごでしっかりと赤く色づいている。後はいちごが傷んでいないか?潰れていないかをチェックしましょう。
先程も言いましたが、とよのかは果肉が柔らかいため潰れて傷んでいたりすることもあります。そういういちごは美味しくないので避けましょう。
まとめ
- とよのかは少し昔は日本一多く生産されていたいちごの品種
- 九州で多く生産されていたが、最近はあまおうに負けている
- 糖度と酸度がバランスよく調和しているタイプの味
- 旬の時期は1月~2月
ユミ
Sponsored Link
コメントを残す