初詣や七五三、あるいは趣味の寺社巡りのとき、神社で転んでしまったことはありますか?
慣れない石畳や、境内が混雑していて人でごった返している時。また、初詣などは季節柄足元が凍っている場合も。
思わず転んでしまって、ああ恥ずかしい、という目にあった人も多いのではないのでしょうか。
そんなとき、恥ずかしいとか痛いだけではなく、「もしかして神社で転ぶと縁起が悪いのでは……」「なにか悪いことが起こる前触れなのでは……」と心配になりますよね。
今回は神社で転ぶのは縁起が悪いことなのか調べてみました。
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神社で転ぶと縁起が悪いと言われている理由は?
確かに、地方によっては「神社で転ぶと縁起が悪い」と信じられている場合もあります。ただ、この話どうやら明確な根拠はないようです。
神社やお寺で転ぶと良くないという理由は、神聖な場所で子供たちが走り回ったりしないよう、静かな気持ちでお参りするよう戒めるための言い伝えという説が結構有力みたいです。
確かに神社とかお寺って広い空間ですし子供にとっては走ったり色々遊んだり出来る場所に見えてしまいます。
そういう子供を戒める為にそういう話にしたと言われると頷けると思います。
神社で転ぶと厄落としになって縁起がいいと言われているのは本当?
一方で、「神社で転ぶと厄落としになって、かえって縁起がいい」とも言われています。
特に初詣や厄払いで転んだり、神社から出るときに転んだりすると、年配の方からそんなふうに言われることも。
こちらにも明確な根拠はないのですが、現在はこちらの方が広く知られているようです。
「禍福はあざなえる縄のごとし」ということわざもあるように、日本人は古来から、悪いことがいいことに転じたり、逆にいいことも悪いことのきっかけとなったりするという価値観で暮らしています。
そこに、「転んで痛い思いをしたり恥をかいた人を慰める」という目的が加わって、このようなことが言われるようになったのではないでしょうか。
また、「神様がもう少しいなさいと引き留めている」という解釈もあるそうです。神様に引き留めてもらえるのはありがたいことですが、少々手荒にも思えますね。
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縁起がいいのか悪いのか?私は○○だと思います!
さて、では神社で転んだ場合、実際に縁起はいいのでしょうか?悪いのでしょうか?個人的な意見になりますが、私は「縁起はいい、ただしちょっと注意」だと思います。
縁起というのは良くも悪くも人の想いが生んだもの。悪いことが起こるのではないか、と日々不安で過ごすよりは、「これで厄が落ちた」とか、「この程度で済んでよかった」と思える人の方が、福も沢山呼び込めるのではないかと思うからです。
それでは楽観的すぎる!と思う人は、「神様に、足元をしっかり見て、落ち着いて暮らすようちょっと注意を受けた」と思ってみるのもおすすめ。
神様が、自分のところへお参りに来てくれた人間を気に掛け、厄を落としつつもちょっとたしなめた……そう感じて、日々の暮らしの中で少しだけ落ち着いてバランスをとるようにしてみると、転んだこともプラスに転じられるのではないでしょうか。
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