「神社と寺の区別って説明できますか?」
違いがあるのはわかるけれどそれを説明してくださいと言われると結構言葉が詰まってしまいませんか?私はきちんと答えることが出来ません。
私の実家は正月に家族で藤沢の白幡神社にお参りをして次の日に母屋に挨拶をするついでに逗子の延命寺にお参りに行くことが多かったです。
神社とお寺を正月に同時にお参りをするためにあまり違いを感じませんでした。しかしそれでは子供に違いについて説明が出来ないなと思いまとめてみました。
Sponsored Link
祀られている存在が違う
神社とお寺では祀られている存在が違います。
神社に祀られている存在
神社に祀られているのは八百万の神々が主です。八百万の神とは山や、トイレ、その他どんなものにも神様が宿っているという考えの元崇拝されている神様です。
なぜ八百万なのかというと、日本では8という数字には数が多いや無限という意味をもち、どんなものにも宿っている無数の神様ということです。
お寺に祀られている存在
お寺は仏教の考えから生まれていますので、仏教に登場する仏様が祀られています。有名なところだと、不動明王であったり地蔵菩薩です。
そもそも宗教が違う
神社とお寺では信じている宗教が違います。
神社での宗教
神社は神道と呼ばれる宗教です。神道は八百万の神を信じます。つまり、万物に神様が宿っていると信じる多神教です。
その対象は言い換えれば自然そのものと言ってもよいでしょう。日本が発祥となっています。
お寺での宗教
お寺は仏教です。
仏教はインド発祥の宗教で、日本でも広く浸透している宗教です。宗派がさまざまで、同じ仏教でも宗派によって微妙な違いがあります。
入場の仕方が違う
神社とお寺では入場方法も違います。そもそも門から違います。
神社の入場方法
神社には鳥居と呼ばれる門があります。赤い鳥居が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?
鳥居の中心は神様の通り道とされていますので中心は通らないようにします。両端を通るようにしましょう。
また、入場後水場がありますのでそこでお清めをおこない参拝をおこないます。
お寺の入場方法
お寺には山門と呼ばれる門があります。
山門には中心が神様の通り道というような決まりはないので、どこを通っても大丈夫ですが、入る前に軽くお辞儀をしてからはいります。
また、神社と同様水場でお清めをする必要があります。
参拝方法が違う
神社での参拝方法
参拝前に水場でお清めを行います。神社での参拝方法は二拝二拍手一拝または二礼二拍手一礼といいます。言葉の通りですが、2回お辞儀→2回手をたたく→1回お辞儀となっています。
また拝と礼ではお辞儀の角度が違い拝は45度、礼は90度といわれています。
お寺での参拝方法
神社同様に水場でお清めを行います。
お寺では手をたたくという行為はありません。基本的には合掌を行います。順序としては、賽銭箱にお辞儀を行いお賽銭→鈴等鳴らしものを鳴らす→合掌の順序となっています。
Sponsored Link
寺と神社の区別がつかない理由は神仏習合にある?
寺と神社の区別がここまで浸透していないのには神仏習合が原因であるといわれています。
神仏習合とは一言で表すと神道と仏教の合体です。神道も仏教も長い歴史がありますが、この二つが合体をしたのは紆余曲折あります。
今ほど宗教同士の対立なかったといわれる古代にお互いが受け止め合い合体したともいわれています。
神仏習合となってしまっては当然神道も仏教も混同してしまい、徐々に神社とお寺を区別するとう考えも薄れてしまっていったのでしょう。
あとがき
以上が神社とお寺の違いになります。似ているようで意外と作法が違ったりするのがよくわかりました。
これで子供に「神社とお寺って何が違うの?と聞かれても答えられるのではないでしょうか?
▶ 神社、神宮、大社の違いとは?3つとも神様を祀っているの?
▶ 神社で転ぶのは縁起が悪い?それとも厄落としになる?
▶ 神社は夕方に参拝しては駄目っていうのは本当?
Sponsored Link
コメントを残す