国道沿いや河川敷といった所ではナガミヒナゲシという植物が多く自生しています。淡赤色の美しい花が特徴的で鑑賞用としても重宝されています。
ケシ科の植物となっている事で「種子を乾燥させると食べられる」なんて思ってしまう方もいらっしゃいます。
しかしナガミヒナゲシは毒性があり、食べると危険な事に繋がってしまいます。そんな有毒成分を含むナガミヒナゲシについてご紹介します。
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ケシということはあへんの成分が毒なの?
麻薬の一種となるアヘンはケシの実から作られています。
あへんは沈痛効果がある事で医療用として世界中で使用されていますが、違法薬物としても使用されています。
その為、ケシ科であるナガミヒナゲシの実にもあへんの成分が含まれているのではと感じてしまいます。
しかしナガミヒナゲシの実にはあへんの成分はありません。
その為、食用として摂取してもあへんの成分が体内に吸収される事はないのです。
ナガミヒナゲシにアルカロイドは含まれている可能性あり!食べないほうが吉?
ナガミヒナゲシにあへんの成分が無い事で「食べても大丈夫」と思ってしまう方もおります。
でもナガミヒナゲシにはアルカロイド性の有毒成分が含まれています。
アルカロイド性の有毒成分はナガミヒナゲシに限らず、自生している野草等に多く含まれている成分です.
ふきのとうやつくしといった野草にもアルカロイド性の毒素が含まれていますが、あく抜き処理によって安全に食べる事が出来ています。
アルカロイド成分はモルヒネ等の医薬品の原材料として使用されています。それ程、強い成分で刺激物ともなる事で食べないほうが良いかもしれません。
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昔はナガミヒナゲシの種を食用にしていた地方もあった?
アルカロイド性の有毒成分を含むナガミヒナゲシの種ですが、食用としていた地方もあるのです。
種子はあへんの成分がない事で中東地方においては食用としていた事もあります。
さらに西アジアにおいては約6000年前には油脂分を多く含む為、生活に欠かせない物ともされていたそうです。
またギリシャにおいても栽培が盛んに行われていとの記述があります。
日本においてはナガミヒナゲシの種を食べていた地方は無いと思われますが、ケシの実自体はアンパンの上にまぶされていたり、七味唐辛子に使用されたりとポピュラーな物となっています。
あとがき
ケシの実と言えばあへん成分を連想してしまいますが、ナガミヒナゲシには植物毒となるアルカロイド成分が含まれており、健康被害を及ぼす可能性もあります。
安易に自分で加工して食してしまえば、大変な事にも繋がってしまう為、食用としない事がおススメです。
販売されているケシの実は健康被害の危険性をしっかりと軽減させているので、もし食べたいと感じたら食用として販売されている種を食べる事が大切です。
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